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鍼灸治療を費用対効果で考えてみると【妊活・眼科疾患・線維筋痛症】

鍼灸治療や鍼灸院を選ぶ前に

 

鍼灸治療を受ける時に、考えなくてはいけなことは、まず費用対効果です。

そして、継続して掛かることが出来るかどうかということも、鍼灸治療を選択する際には重要な要素です。

もちろんそれ以前に、継続が必要かどうかということもありますので、その辺りを深堀して検証していきましょう。

 

あなたには鍼灸治療に継続加療が必要でしょうか?

 

あなたは何故鍼灸治療に掛かろうとしているのでしょうか?

 

・妊活の一環として

・肩こりや腰痛を治したいから

・眼科疾患のため

・自律神経失調症のため

・何をして良いのか分からない体調不良のため

 

こうした鍼灸治療に通院してみようと思い立った症状や病気について、少し考えてみて下さい。

 

☑ 直ぐに改善されると思われるものでしょうか?

☑ 完治することがあるものでしょうか?

☑ それは時間制限があるものでしょうか?

☑ 今の症状が辛いだけですか?

 

直ぐに改善が望めるようなギックリ腰や寝違え、或いは突発性の頭痛などであれば、費用が少々高くても、実績があるところに行けば、あなたは満足を得ることが出来ると思います。

特にひどい肩こりや腰痛、頭痛などには、かなりの即効性があります。また、症状が出た時だけに1~2回通うだけの場合も、より実績があるところを選び、あまり料金を気にしない方が良いと思います。

 

1回数百円の保険治療も、15分1500円のクイックマッサージも、複数回通うことになるなら、実際のトータル金額では変わらないからです。

むしろ通院時間が短く済むだけ、自費で実績のある鍼灸院の方が満足度は高くなります。(コストパフォーマンスが高いため)

 

ただ妊活の場合には、継続して通院する期間がもう少し長くなるでしょうし、1~2週に1回の通院になりますので、通院はそれなりの回数になります。

1回あたりの料金もやや割高になりますが、高度医療を受けている人であれば、1回体外受精が減るだけでもかなりお得です。(そうでない方はもう少し考える必要があります)

 

また何よりも、不妊治療が長引くことのストレスが無くなると思うと、受けてみる価値は十分にあります

ただ鍼灸治療を受ける前には、しっかりと検査をした上で、必要な病院での治療や、鍼灸治療のメリットを把握してから受けると良いと思います。

 

そのことに関しては、鍼灸院で受ける最初のカウンセリングで、鍼灸師にしっかりと確認し、通う価値がどこにあるのかを、しっかり説明してもらって下さい。

その説明がない鍼灸院であれば、通う価値は低いと思われます

 

眼科疾患で通われる方の場合には、更に特殊な事情があります。慢性的な眼科疾患の場合、施術の期間がかなり長期間になります。

もちろん、鍼灸治療を受ける目的として、お仕事を無事に全うしたいとか、お子さんの成長を見守りたい、或いは一生視力を失いたくないなど、その目的により通院期間は変わります。

 

そうした事情と、経済的な事情を考えて、長期的な計画を立てると良いと思います。

当院でも、妊活の場合、上手くいってもいかなくても、通院期間は最長で3年程度ですが、眼科領域の鍼灸の場合には、既に10年以上来院されている患者さんもいらっしゃいます。

 

ちなみに、数か月に1回~数週間に1回の頻度の患者さんであれば、20年を超える通院患者さんもいらっしゃいます。

 

特殊なものもあります

 

また当院では専門的に取り扱っていませんが、線維筋痛症などの痛み関連の鍼灸治療などに関しては、また少し違った事情もあります。

私自身、実際に鍼灸治療をしていたこともありますし、線維筋痛症に対する鍼灸の特殊な効果は知っています。

 

最近では、アメリカの有名歌手や国内の女性ニュースキャスターが線維筋痛症になったことで、病名が知られるようになってきました。

そこで少し詳しくお話したいと思います。

 

海外でも、線維筋痛症は鍼灸治療が選択肢になるようです。ある論文では、オーストラリアの線維筋痛症患者の1/5は、発病から2年以内に鍼灸治療を受けるそうです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23728665

 

この論文以外にも、論文サイトには合計で197本の線維筋痛症に対する鍼灸治療の論文がありました。

そうした論文を全て見たわけではありませんが、主な効果として挙げられていたのは、心理的な安心感や自覚的な痛みの軽減に対する評価でした。

 

私自身も線維筋痛症の施術をしていましたが、正直なところ、その他の鍼灸治療の様に、「もろ手を挙げて鍼灸治療をお勧めする」というものではありません。

ただ最初に書いたように、線維筋痛症に対して、鍼灸治療の効果が無いからお勧めしないわけではありません。

 

私が線維筋痛症に対する鍼灸治療にもろ手を挙げて賛成しない理由は、費用対効果という部分で、患者と鍼灸師がWIN WINの関係になりにくいと思うからです。

これはあくまでも私見ですし、細かい状況により、評価は変わります。

線維筋痛症の鍼灸治療は、症状が重いほど、費用対効果の評価が難しくなります。

数か月から数年かけて、ほんの少しずつ変化していきますが、それを貴重なことと感じる方は継続され、比較的短い期間で完治や大幅な改善を期待した方は、通院をされなくなります。(ここが投薬との一番の違いです)

 

自ら死を選ぶほどの痛みの方からすれば、少しずつでも痛みが変化して、生きる希望を得ることが出来ると思えば、いくら出しても惜しくないという方もいらっしゃるとは思います。

また、鍼灸治療は受けたいけれど、痛みにより仕事も出来ないことから、高額な鍼灸治療費を支払えないという方もいらっしゃいます。

 

鍼灸治療は、基本的に保険適応ではありませんし、はりきゅう保険として保険適応になる6疾患には繊維筋痛症は入っていません。

線維筋痛症の患者さんを施術するには、経験と知識は欠かせませんので、ある程度の知識や経験を持つ鍼灸師が、支払える程度の鍼灸治療費で、通院可能な範囲で開業しているなら、長期間通院するつもりでなら、受けてみる価値はあります。

線維筋痛症は、痛みの波が不定期に襲ってきますので、良くなったかと思えば急激に悪くなることもあります。

季節の変動や環境の変化、心理的な状況により、まるで心霊現象の様にもだえ苦しむこともあります。

これは当人にしか理解出来ない、正に死を選ぶほどの痛みのようです。

 

色々な条件が許したことで、鍼灸治療を受けてみようと思われた方は、まずHPや問い合わせで、その鍼灸師が線維筋痛症に対して十分な知識と理解をされていることを確認し、初回カウンセリングを受けて下さい。

また選びようがないようでしたら、比較的実績を持っている鍼灸院を選んで下さい。

 

海外での臨床研究では、パルス通電の方が高い効果を示していますが、日本国内では必ずしもそうとは言えない事情もあります。

伝統的な鍼灸技術を継承する鍼灸院では、パルス通電をしない傾向があるからです。

 

逆に、誰が来てもどんな状態でも、同じような施術をする鍼灸院では、パルス通電を好んで使う傾向があります。

その辺りも含めて、エビデンスも知っているが、敢えてパルス通電を使わないという鍼灸師か、逆にエビデンスでしっかり確認してパルス通電を使う鍼灸師を選んで下さい。

 

線維筋痛症は、殆どの人には理解されない、非常につらい疾患です。

ただ理解をしようと、必死で日々施術をしている鍼灸師もいるようですので、ぜひ条件を満たす鍼灸院があるようなら、通院してみて下さい。

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鍼灸ひより堂