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解剖学実習の思い出【精巣静脈の走行と精索静脈瘤】

鍼灸師や柔道整復師の学校では、3年間の解剖学を通して1~2回だけ解剖学実習というものがあります。

解剖学実習では、実際のご遺体(ご献体)を使って、身体の仕組みを学ぶことが出来ます。

ただ、解剖学実習の時期や回数、実施施設は学校により違いますので、ご遺体(ご献体)を使って実習をしない学校もあるようです。

私は鍼灸師の学校で1回、柔道整復師の学校で2回ご遺体(ご献体)を使わせて頂きました。

 

その内の1回は、最初のご献体を、その医大の教授が解説をして頂けるということで、ご献体の周囲を取り囲む形で行われました。

教授は解説の合間に、時折質問をされるのですが、事前に質問に答えられるくらい勉強してくるようにと、教員からプレッシャーを掛けられていた私たちは、ドキドキしながら質問を待っていました。

その時には、たまたま教授の隣で見学をしていた私が質問を受けることになりました。

 

教授

「右と左では、卵巣静脈や精巣静脈は走行が違うよね?どう違うんだっけ?」

「右は直接下大静脈に繋がりますが…、左は腎静脈を経由して下大静脈に繋がります。」

 

というやり取りを無事終えたのですが、正直なところ、「なぜかこれだけ覚えていました」という感じでした。

それがかなり時間が経ってから、この左精巣静脈の走行が、精索静脈瘤の原因になることを知るのです。

 

特にこの解剖学実習は、柔道整復師の実習の時だったため、殆ど柔整の臨床とは関係ないものでした。

それが今になって、妊活鍼灸の分野で役に立つのですから、今更ながら、学生時代の授業というのは大事だと思います。

 

特にこうした基礎医学の授業は、実は柔整の方が医学部よりも単位数も多く、手厚く授業が行われます。

医学部や歯学部よりも丁寧に授業をして頂いているのですから、意識さえ高ければ、医師以上の基礎知識を持っていてもおかしくないのです。

 

こうした基礎医学は、婦人科や整形外科といった診療科目関係なく、全てに繋がる知識ですから、学生時代の基礎医学をしっかりやり直すだけでも、臨床家としては少しレベルアップするに違いありません。

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鍼灸ひより堂