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三焦(さんしょう)と鍼灸治療【分かりやすい東洋医学】

三焦は東洋医学の第一歩

 

東洋医学には、三焦という考え方があります。三焦は、からだの部位や機能を、分かりやすく3つに分けて考えるというものです。

最初から細かく体調や体質を分析するよりも、からだを大まかに3つに分けることで、大まかな治療計画を立てることが出来て便利だからです。

こうした考え方は、特に長期間かけて悪くなった慢性疾患や、どこから手を付けて良いか迷うような重症の疾患や、病名の付かない妊活などでは特に役立ちます。

 

三焦とは

 

三焦は、上焦(じょうしょう)、中焦(ちゅうしょう)、下焦(げしょう)の3つからなります。

それではまず、三焦を部位で分けてみましょう。

 

上焦は、横隔膜より上の部位を表します。そして中焦は、横隔膜からへそまでの間を表し、最後に下焦は、へそから下を表します。

さらに三焦は、それぞれの部位に相当する臓腑や、内臓機能という概念も含んでいます。

 

上焦には、肺や心という臓腑が入り、中焦には脾(胃)、そして下焦には肝や腎が含まれます。

一見、肝は消化器でもありますので、中焦に入りそうですが、東洋医学では生殖器との関りが強いことから、中焦よりも下焦にかけての方が関係が深いと思われます。

これを西洋医学的に考えると、上焦には呼吸器系や循環器系中焦には消化器系下焦には泌尿器系と生殖器系が強く関わります。

先ほど出てきた肝には、東洋医学でも一部消化器の概念もありますので、中焦から下焦に掛けて関わると考えることも出来ます。

 

少し曖昧なところもありますが、東洋医学を理解する時には、こうした曖昧さを理解出来るかどうかが、ポイントになると思います。

あくまでも、大体こんな感じと捉えて、色々な概念と重なる部分については、その都度考える方が分かりやすいのです。

 

三焦は木に例えられる

 

三焦を木に例えると、上焦の働きは、枝葉の茂る様子に似ています。

 

上焦がしっかりしていると、枝葉がしっかりと茂り、見た目にとても美しい枝ぶりに見えます。

これをからだに例えると、上焦がしっかりして人は、顔色がよく肌艶がよく見えます。

 

これを五臓と併せて考えると、心や肺の働きが健全であると、顔色や肌艶が良くなると考えます。

逆に言うなら、肺や心が病んでしまうと、顔色が悪く、色艶も悪い人になってしまいます。

つまり美容には、とても心肺が大事だということになります。顔だけに鍼を刺すよりも、全身治療と併用した方が美容効果が増すのはそのためです。

 

中焦の働きは、木の幹の様子に似ています。中焦がしっかりしているということは、木の幹がとても太くてしっかりとしていることを表します。

そのため、中焦がしっかりしている人は、少々の風雨(ストレスや疲労)ではびくともしません。

これを五臓と併せて考えると、脾(胃)がしっかりしていると、基礎的な体力がとてもしっかりしており、病気やケガにも打ち勝てる強靭なからだであると言えます。

 

最後に下焦ですが、下焦は木の根っこの部分を表します。

下焦がしっかりしている人は、土中から栄養を吸い上げたり、茂った枝葉や太い幹を支えるだけのしっかりした根っこを持っているということになります。

つまり、上焦と中焦の働きを支えているのは、下焦の働きなのです。

 

これを五臓と併せて考えると、肝腎の働きは、生命の原動力になるとも言えます。

また、生殖機能や泌尿器の調子と言うのは、生命力と比例しているとも言えます。これは特に慢性疾患や妊活中の方には大事な考え方です。

 

三焦を様々な治療に活かす

 

今までにご説明した、三焦や五臓の概念を一つの図に表すと、下のような図になります。

この図をしっかり理解するだけでも、自分の健康管理や、治療家としての施術にも大いに役立ちます。

さぁあなたの三焦は、どういう状態でしょうか?

 

気になった方は、一度鍼灸院で診察を受けてみても良いのではないでしょうか?

今までにこれといった治療法や、明確な解決法が無かった方にも、解決の糸口が見つかるかもしれません。

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鍼灸ひより堂