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学校の勉強と実際の臨床は関係がない?

勉強と実践は関係大ありです

 

鍼灸師の中には、学生時代は勉強が出来なかったけれど、施術には自信があるという方がたまにいらっしゃいます。

私は個人的に、こうした施術家は全く信用することが出来ません。

 

鍼灸治療を始めとして、様々な施術を、手先の器用さやセンスで乗り切ろうとする人がたまにいますが、こうした考えは完全に間違っています。

 

正直なところ、学生時代に勉強が全く出来なかった人で、まともな治療家には出会ったことがありません。

勿論、その逆(勉強が出来るが施術は出来ない)もあるにはあるのですが…。

 

鍼灸治療は、れっきとした医学であり、科学であると私は思っています。

東洋医学は、本当に長い間、中国から朝鮮、日本と伝わってきて、時の天才と言われるような偉人たちが作ってきた医学です。

 

これを、凡人である現代の私たちが習得するのですから、勉強量が少なくて良いわけがありません。

確かに現代は、資料を集めたり、他の医学の力を借りたりすることが出来るため、古代に比べると環境的には勝っています。

 

それでも鍼や灸という、からだにとって微細な刺激で施術するわけですから、よほど勉強をしていないといけないと思っています。

恐らく、勉強もしないまま鍼灸治療を患者さまに行い、そこそこの成果を出しているつもりの鍼灸師は、実際にたくさんの勉強をしている鍼灸師の、半分も成果を出していないはずです。

 

鍼灸治療は、素人が行っても一定の変化を起こすことが出来る、とても優れた施術の方法です。

そのため、勉強しない鍼灸師がどんどん増えていくわけです。

 

こうした声は年々強まり、改善するために鍼灸学会や学校も頑張ってはいますが、残念ながら鍼灸師のレベルが上がったという実感は全くありません。

コンサルタントに掛かり、経済的に成功しようという鍼灸師は増えたかもしれませんが、毎年増え続ける若手鍼灸師を育てるだけの力が、今の鍼灸師界にはありません。

 

そんな中で、自ら勉強が出来ない宣言をしている鍼灸師や鍼灸学生は、全く信頼出来ないと思うのです。

鍼灸師が学校で習う勉強や、毎年行われる国家試験は、決してレベルが高いものではありません。

 

元々鍼灸師を目指す人間の勉強レベル自体が、医歯薬レベルとは大きく違いますから、その人間が受けて6割の正答で受かるレベルでは、正直低すぎると思うのです。

私もかつて鍼灸師と柔道整復師の試験を受けましたが、正直なところ、7割~8割程度の正答率にすれば良いのではないかと思っていました。

 

私自身、小中高と勉強の出来る子供ではありませんでしが、専門学校の授業を普通に受けていれば、絶対に国家試験に落ちるとは思えませんでした。

鍼灸治療が医学や科学であるとするならば、この程度の試験には余裕で受かる程度の知識がなければ、医歯薬の人間とはまともに医学の会話すら出来ません。

 

これから国家試験を受ける学生からすれば、「自分は終わったから言うんだろ!」と思うかもしれませんが、そうではありません。

真剣に鍼灸で施術をすればするほど、学校の勉強など簡単なものだったと思うものです。

 

日々の臨床で必要な知識には終わりがなく、完全な正解が見付からないものもたくさんあります。

鍼灸師が臨床で出会う患者さまは、殆どが西洋医学では治せなかった病気や症状で来院されます。

 

それを鍼と灸だけで治していくには、西洋や東洋を問わない知識が必要なのです。

鍼灸は魔法や超能力ではありませんので、センスや特殊なひらめきは必要ありません。

 

鍼灸師のひらめきは、日々積み重ねた臨床経験と、基礎的な知識の積み重ねから生み出されるものですから、勉強なしでは得られません。

私自身も勉強をし続けなくてはと、日々調べ物の日々です。

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鍼灸ひより堂