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眼科疾患を悪化させる活性酸素【鍼灸治療で除去】

活性酸素が悪いわけでは無く…

 

人間を始めとして、地球上の多くの生物が生きていくためには、酸素の存在は欠かせません。

酸素を利用してエネルギーを作り出そうとすると、結果的に体内では、活性酸素という物質が作り出されます。

活性酸素は、体内で免疫やシグナル伝達、排卵や受精などにも利用されるため、絶対的な悪ではありません。

<参考リンク:厚生労働省作成 e-ヘルスネット

 

そのため、ある程度の活性酸素は利用され、更に余った活性酸素は、体内にある抗酸化防御機構により除去されます。

ところが、この活性酸素が発生する量と、除去される量のバランスが崩れると、活性酸素は体内で暴走を始めます。

 

活性酸素には、細胞や組織を傷付ける作用があり、細胞を癌化させたり、組織を傷付けて瘢痕化させることがあります。

眼科疾患の場合も、活性酸素が過剰に余ることで、網膜の変性や視神経の萎縮などにも関係していると言われています。

 

特に眼底部に血行障害が持続的に起こると、作られた活性酸素がいつまでも取り除かれない為、眼科疾患に影響を与えるようです。

現在でも、眼底部の血行不良が原因で活性酸素が増え、症状が悪化することが予想される眼科疾患は複数あります。

 

 

抗酸化物質を摂るだけではダメ

 

抗酸化作用があり、目に良いと言われるサプリメントなどは、確かに一定の作用をすることが、様々な臨床試験で証明されています。

そのため、眼科疾患においても、複数のサプリメントが、目の健康のためにということで市販されています。

 

また海外の臨床研究などでも、抗酸化サプリの効果は、ある程度証明されているようです。

 

Arch Soc Esp Oftalmol
. 2020 Mar;95(3):120-129. doi: 10.1016/j.oftal.2019.11.009. Epub 2020 Jan 21.
Effect of an Oral Supplementation With a Formula Containing R-lipoic Acid in Glaucoma Patients
[Article in English, Spanish]
S M Sanz-González 1, J Raga-Cervera 2, M Aguirre Lipperheide 3, V Zanón-Moreno 4, V Chiner 5, A I Ramírez 6, M D Pinazo-Durán 7

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31980324

「緑内障患者における経口サプリメントの効果」

 

ところが、最初に書いたように、活性酸素自体が悪いわけではなく、あくまでも活性酸素の発生と除去のバランスの乱れが問題なのです。

必要な活性酸素に関しては、除去する必要はありませんし、逆に本来の働きを邪魔するかもしれません。

 

また、サプリメントの場合、せっかく健康の為に摂った抗酸化サプリが、必要なところ(眼底)まで運ばれなくては、効果を発揮することはありません。

そこで、眼科疾患の方にとって、発症や悪化を防ぐために重要なことは、

 

1.無駄な活性酸素の発生を防ぐ。

2.余った活性酸素を除去するために、抗酸化物質を必要部位まで運ぶ。

3.速やかに活性酸素をその場所から除去する。

 

ということになります。

 

血液循環が悪い場所では、せっかく摂った抗酸化物質を必要なところまで運べず、しかも発生した活性酸素がその場に留まるため、活性酸素の量が増えてしまいます。

つまり、無駄な活性酸素の発生を抑え、必要のない活性酸素を取り除くためには、血液循環が重要な役割を担っているのです。

 

眼底の血流を改善し活性酸素を減らす

 

眼科疾患において、最も活性酸素の影響を受けやすいのは、目の表面からは触ることが出来ない、眼球の一番奥深くです。

眼球の一番奥深くは、眼底と呼ばれ、網膜や視神経などの、視機能を支える重要な組織がある場所です。

 

しかも神経細胞が栄養をたくさん必要とするため、血管が豊富に存在しています。

そのため、血行障害の影響をとても受けやすい場所でもあります。

 

 

鍼灸治療で定期的に眼底の血流を良くしておくと、常に栄養や酸素豊富な血液が循環するため、細胞の働きは活性化されます。

また必要なくなった老廃物は直ぐに取り去られ、活性酸素の量は常に一定以下に保たれます。

 

眼科疾患の症状が進行傾向であれば、週に2回程度の鍼灸治療を受けて頂くと良いと思います。

また症状の進行は緩やかでも、目をよく使うお仕事の方や、強度近視により眼球に物理的な負担が強く掛かる方なども、頻度は少し高めが良いと思います。(週2~週1回程度)

それ以外の十分にコントロール出来ている眼科疾患では、2週に1回から月に1回程度でも、十分に進行予防が出来ます。

 

かなり個人差があるものですから、出来るだけご相談をしながら、適切な頻度を決定させて頂きます。

現在も当院には、年齢・性別・症状・進行度が様々な患者さんが来院されています。

 

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鍼灸ひより堂