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眼科疾患の方に対する鍼灸治療はなぜ効果があるのか【動画有】

眼科鍼灸って効果あるの?

 

眼科医の多くが懐疑的な感想を持っているかもしれませんが、実際に鍼灸治療は眼科疾患に対して、大きな変化をもたらします。

私は、眼科疾患の方に対する鍼灸治療は、主に次の3点から効果が挙がるのだと考えています。

 

1.血流が良くなることで起こる変化

2.知覚神経に対するアプローチで起こる変化

3.脳に対するアプローチで起こる変化

 

 

1.血流が良くなることで起こる変化

 

眼底付近の血流が良くなると、血液の循環によって眼底部に運ばれる、酸素や栄養の量が多くなります。

こうした眼内環境の維持に必要なものの量が増えると、視細胞や視神経の細胞活性が高くなりますので、視機能全体が良くなります。

 

また、血行障害が眼底部で起こると、発生した活性酸素が除去出来ない為、細胞の活性は下がり、視神経や視細胞の変性が起こりやすくなります。

慢性的に進行する眼科疾患の、症状悪化の一部は、こうした活性酸素が原因ではないかと言われています。

 

例えば、眼圧はそれほど高くないのに、視神経が障害される正常眼圧緑内障や、遺伝的な問題で視細胞の変性が起こりやすい、網膜色素変性症もその中に含まれます。

さらに、中心性漿液性脈絡網膜症では、血行障害から黄斑部の浮腫が起こりやすくなりますが、血液循環が改善されると、浮腫は速やかに無くなっていくことが観察されます。

 

血行障害により作られる新生血管なども、血行障害が改善されれば、自然と無くなっていくようですから、脈絡膜新生血管や浸出型の黄斑変性症にも有効だと思われます。

 

2.知覚神経に対するアプローチで起こる変化

 

眼の知覚を支配するのは、三叉神経第1枝の眼神経です。

眼神経は、眼球の周囲や上まぶた、鼻の知覚情報を、脳に伝えています。

この眼神経が繰り返しドライアイなどで刺激されると、徐々に知覚過敏を起こすことで、脳に過剰が伝わるようになります。

眼神経から伝わった過剰な刺激は、偏頭痛や眼痛、眼精疲労、眼瞼痙攣などの原因となることがあります。

 

こうした知覚過敏を起こした眼神経を、鍼灸治療によってブロックすることで、過剰な神経の興奮を鎮めることが出来ていると思われます。

そのため鍼灸の施術後直ぐに眼精疲労や眼痛、偏頭痛は軽減或いは消失します。

 

3.脳に対するアプローチで起こる変化

 

鍼灸治療は、脳に対しても様々な働きかけをしています。

視機能に関係するものの中に、セロトニンと言う脳内物質があります。

 

セロトニンは、神経の末端から分泌され、神経の情報を伝える神経伝達物質の一つで、うつ病では少なくなっていることが指摘される物質です。

このセロトニンは、脳内で色のコントラストに関係しているそうで、セロトニン分泌が減ってしまうと、色のコントラストが分かり辛くなるそうです。

 

色のコントラストが分かり辛くなると、目に移る映像が立体的に見えなかったり、物が生き生きと見えなくなります。

つまり普段見ている風景が、とても面白みがない、平坦な絵の様に感じるのです。

 

こうしたセロトニンの低下による変化は、視力低下とは違うため、あまり眼科では重視されません。

特に慢性的な眼科疾患では、行き場のない不安感から抑うつ状態になる方も多く、セロトニンの低下はよく見られます。

 

鍼灸治療には、セロトニンの分泌を増やし、セロトニン受容器の感受性を高める効果があるため、こうした症状に対しても有効です。

但し、抗うつ剤ほどの切れ味はないため、即効性を狙うなら精神科での投薬が第一選択だと思われます。

 

投薬に抵抗がある方や、徐々に治していきたい方、眼科疾患と共に治していきたい方には、鍼灸治療をお勧めします。

 

これまでのお話を動画で開設

 

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鍼灸ひより堂