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活性酸素の発生を抑えて眼科疾患の進行を予防する

活性酸素を防ぐと眼科疾患の未来が変わる

 

「活性酸素を防ぐ」と言うと、何か怪しげなトンデモ医学のように感じてしまいますが、活性酸素と言うのは、眼科疾患の治療を語る上では、欠かせないものです。

活性酸素の発生を抑えることで得られる利益はとても大きく、様々な眼科疾患の発症や進行を防ぐことが出来る可能性があります。

そこで、活性酸素と眼科疾患、そして鍼灸治療の関係について語ってみたいと思います。

 

活性酸素とは

 

活性酸素とは、体内で酸素を使った代謝の過程で発生する物質です。

体内に酸素を取り入れる呼吸には、外気と体内で発生した二酸化炭素をガス交換する外呼吸と、細胞と血液の中でガス交換をする内呼吸があります。

活性酸素は、内呼吸で酸素からエネルギーを作り出す際に発生します。

活性酸素は強力な毒性を持っているため、体内では多くなり過ぎないように、抗酸化物質が活性酸素の発生を防いでいます。

ところが、活性酸素を増やすようなことが多くなると、活性酸素が発生する量と、抗酸化物質が活性酸素の発生を防ぐバランスが崩れてしまいます。

活性酸素には、細胞や遺伝子を傷付ける作用があり、細胞死や変性、あるいは癌の原因になることが分かっています。

 

 

眼科疾患と活性酸素

 

活性酸素は、様々な疾患と関係すると言われていますが、眼底部分で活性酸素が大量に発生すると、眼科疾患の発症や進行の原因になると言われています。

活性酸素発生の原因となる紫外線や喫煙などは、それ自体が細胞を破壊することもありますが、活性酸素の発生量を増やすことで、様々な眼科疾患の悪化原因ともなります。

眼底部分での活性酸素が増えることで、多くの眼科疾患は悪化すると思われます。

逆に、眼底部の活性酸素の発生を減らすことで、眼底部での組織の炎症や細胞死を防ぐことが出来ることが観察されているため、一部の眼科などでも抗酸化物質の摂取が勧められています。

大抵はビタミン類やビタミン前駆物質、或いはミトコンドリアの働きを良くする物質です。

 

鍼灸治療と活性酸素

 

眼科疾患の治療法として、数千年前から中国では鍼灸治療が用いられてきました。

現在でも、眼科疾患に対しての鍼灸治療は、広く一般に用いられています。

 

日本国内ではそれほどメジャーではありませんが、鍼灸治療には、数千年に渡る眼科疾患の歴史があります。

では鍼灸治療は、実際に、どのように眼科疾患に対して働き掛けるのでしょう。

現在分かっているところでは、鍼灸治療は自律神経に働き掛けることで、血管を拡張する作用により、眼底部の血流を増やす働きがあるということです。

眼底部の血流が増えることで、網膜や視神経に繋がる血管網の血液循環が良くなり細胞や組織で発生した活性酸素が、素早く取り除かれるようになります。

また血行が良くなることで抗酸化物質の運搬料も増える為、抗酸化物質により活性酸素の発生を抑えるということです。

 

つまり鍼灸治療は、抗酸化物質の発生や停滞を防ぐことで、組織や細胞の損傷を減らすことが出来るということではないかと思います。

活性酸素によるストレスを、酸化ストレスとも表現しますが、鍼灸治療と酸化ストレスに関する研究は、眼科疾患以外でも進んでいます。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32148660
(術後認知機能障害における酸化ストレスに対する鍼灸治療)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32144902
(鍼治療は潰瘍性大腸炎の酸化ストレスを減らすことで炎症を抑える)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29110407
(鍼治療で酸化ストレスと炎症を抑制し、血管性認知症ラットの認知障害を緩和)

 

こうして活性酸素の発生を抑えることで、西洋医学では効果が出難い、様々な疾患治療に対して働き掛けることが出来るのではないかと思われます。

その中の一つが、眼科疾患であるということです。

 

鍼灸治療が、活性酸素の発生を抑えることで眼科疾患の発症や悪化を防いでいるということは、それ以外の活性酸素を減らす生活改善をすれば、それだけでも一定の効果を挙げる可能性もあります。

それが抗酸化サプリメントの摂取であったり食事内容の改善、禁煙、ストレス解消、禁酒、サングラスの着用だったりします。

併せて行うことで、より高い予防効果を発揮するかもしれません。

 

逆に不摂生を極めれば、眼科疾患は簡単に再発や悪化をすることがあります。

鍼灸治療を受けて頂いていても、喫煙や高度のストレス、過労状態が続くと、鍼灸治療の効果を上回るくらいの活性さんが発生しますので、症状の改善を望むことが難しくなります。

そのため当院では、鍼灸師と患者さんがしっかり話し合いながら、鍼灸治療の頻度や生活の注意点を定めています。

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鍼灸ひより堂