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眼科領域の鍼灸は未病を防ぐことが最終目標

網膜剥離や黄斑変性症を防ぐために

 

長年眼科鍼灸に携わっていると、眼科疾患の方に対して施術するだけではなく、これから眼科疾患のなる可能性のある方に対して、予防の為に施術することが大事だと分かります。

最初からリスクのある強度近視の方や、遺伝的に網膜色素変性症を持っているお子さん、様々な眼症状をお持ちの方に対してです。

また近親者に眼科疾患をお持ちの方なども、定期的に施術させて頂きケアしておくことは、とても大事なことだと思います。

 

眼科疾患は素因プラスαで発症

 

多くの眼科疾患は、他の疾患と同様に、1つの原因で発症するわけではありません。

元々持っている遺伝的な体質や、眼球や網膜などの形状といった先天的な要因、そして使い方や外的な刺激などの後天的な要因が合わさって、発症すると思われます。

もし先天的な要因として強度近視をお持ちで、近親者に網膜剥離や眼科疾患を発症しているようなことがあれば、予防的に鍼灸治療を受けておく価値は十分にあります。

「そんなこと言っても、病気になるかどうかは分からないだろ?」

と言われればそれまでですが、少なくとも眼科鍼灸には、これといった副作用がありませんし、何よりも、鍼灸治療を受けて頂くと、視力の向上や様々な不快症状の軽減は、かなり多くの方で見られます。

これといったマイナスがなく、日々の生活が快適に安心して過ごせるようになりますので、鍼灸治療をぜひ受けて頂きたいと思っています。

 

網膜色素変性症も出来るだけ幼少期に

 

遺伝的に発症が予測される幼児の場合、よく様子を観察して頂き、もし夜盲傾向などの兆候があれば、出来るだけ早期に鍼灸治療を受けて頂くことをお勧めします。

小児の夜盲症状は、症状が出てから時間が経っていなければ、鍼灸治療により改善が期待出来ます。

実際に当院では、夜盲症状がほぼ無くなった例も確認していますし、視機能が完成するまでの間に、出来るだけ能力を伸ばしておくことは、その後の人生にプラスに働くはずです。

 

強度近視の方は様々なトラブル予防に鍼灸を

 

当院では、強度近視の方は、様々な目にまつわるトラブルを予防するために、定期的な眼科受診や、定期的な鍼灸治療をお勧めしています。

最も有名で頻度が高いものは網膜剝離ですが、それ以外にも眼底部での炎症や血流障害が原因で起こる、黄斑変性症も発症しやすいことが分かっています。

【参考:強度近視の方は要注意<近視性黄斑変性症>

 

強度近視の方は、どうしても眼球の一番奥にあたる眼底部に、とてもストレスがかかるからです。

鍼灸治療は、眼底部の血流をピンポイントに増やすことが出来るため、眼底に掛かるストレスを最低限に減らすことが出来ます。

眼科鍼灸は、発症してからも有効ではありますが、一度発症してしまうと、高額な治療費と将来への不安感が、大きく圧し掛かります。

 

どうしても構造的に眼科疾患を発症しやすい強度近視の方は、予め鍼灸治療で対策をしておくことで、眼科疾患の発症を最低限にすることが出来るのではないかと思われます。

 

近視を予防する効果はあるのか

 

たまにある問い合わせで、仮性近視に対して鍼灸治療をしておくと、近視を予防する効果はあるかというものがあります。

自分が近視で苦労したことがある親御さんが多く、お子さんの将来を心配して、予防出来るようなら、近視を予防したいということのようです。

 

ところが、仮性近視と近視は根本的に違いますので、残念ながら鍼灸治療に近視自体を防ぐ力はありません。

ただし、仮性近視の場合には、非常に早い段階で視力が元に戻り(上がり)ますし、近視の子どもも、成長期の内は視力が向上することは確かです。

この違いも少しご説明させて頂きます。

 

仮性近視は遠近調節障害

 

眼での遠近調節は、水晶体の厚さを変化させて行います。

少し分かりにくいかもしれませんが、近くを見る時には、毛様体筋という眼内筋が収縮することで、水晶体の厚みが増して焦点が近くなります。

逆に遠くを見る時には、毛様体筋は弛緩して水晶体の厚みが薄くなり、焦点が遠くなるということになります。

 

最近は、スマホやVDT作業が多いため、どうしても日常生活で近くを見ることが多く、毛様体筋を持続的に収縮することが多くなります。

それは小さいお子さんも同様で、特にスマホやゲームを長時間したり、本をよく読むお子さんは、毛様体筋が縮んだままの状態になり、仮性近視のなるようです。

 

鍼灸治療では、この毛様体筋を緩ませる作用があるようで、施術直後から視力の向上が見られます。

毛様体筋が緊張したままの人は、仮性近視で来院される方に限らず、多くの眼科疾患や眼精疲労の方に見られます。

そのため、多くの来院患者さまが、目に関する施術を受けた後、視力の向上を体感されています。

 

近視傾向は成長と共に強くなる

 

近視傾向を遺伝的に持っている場合、成長と共に眼球の奥行きや全体の大きさが変化するため、成長し切ってみないと近視の強さは分かりません。

ただ眼球の大きさ以外にも、角膜や硝子体のの屈折率である程度は分かるため、幼少期に屈折率を測ることで予測は出来ます。

 

眼科で近視と診断されるお子さんは、この屈折率に問題があるため、成長と共に眼球が大きくなると、より近視傾向は強くなります。

逆に屈折率に問題がない場合には、鍼灸治療を受けて頂くと、非常に速やかに仮性近視は治ります。目薬を使う必要もないため、ぜひお気軽にご相談下さい。

 

緑内障も予防の時代に

 

実際に緑内障を予防することが出来るかどうかは分かりませんが、正常眼圧緑内障の患者さまを見ていると、眼圧以外にも、網膜や視神経自体などの眼底部の健康状態も、大きく関係しているのではと思います。

勿論、鍼灸治療だけで全てを防ぐことは出来ませんが、当院を含め複数の鍼灸院で、正常眼圧緑内障の施術により臨床効果が出ていることを思うと、一定の効果はあるのでしょう。

 

特に、元々眼底部の問題が起こりやすい近視の方は、網膜や視神経に対して影響が出やすいため、緑内障の発病率は、正常視力の方の2.6倍です。

もし自分に緑内障になりやすい因子があると分かっていれば、予防的に鍼灸治療を受けて頂くことは、とても大事なことではないかと思います。

 

具体的な眼科鍼灸の受け方

 

こちらでご紹介している眼科鍼灸は、眼科疾患を予防するための鍼灸治療です。そのため、受けて頂く方法は、ある程度の自由度があると考えて頂いて結構です。

そこで幾つかの方法をご紹介させて頂きます。

 

1.現在、仮性近視や眼精疲労などの症状がある方

2.遺伝的に高リスクだと思われる方

3.全く症状もないが予防的に受けてみたい方

 

1.現在、仮性近視や眼精疲労などの症状がある方

 

こうした方の場合、最初の1~3か月の間だけ週1回程度の施術を受けて頂き、その後は月1回もしくは、症状が見られる時だけ鍼灸治療を受けて頂くのが良いと思います。

最初の1~3か月間は、症状が無くなり安定するまでの期間で結構ですから、個人差があると思います。

もちろん、継続して週1回の鍼灸治療の方が、快適な生活を送って頂けると思う方は、続けてご来院頂ければと思います。

 

2.遺伝的に高リスクだと思われる方

 

遺伝的なリスクにも色々あります。もしあなたが、親族に眼科疾患の方が多い強度近視の方であれば、特に症状が無ければ、2週に1回から月に1回程度の鍼灸治療をお勧めします。

同じ条件でも、目を酷使する仕事をされている方の場合には、出来るだけ週1回程度の施術をお勧めします。

 

週1回の施術は大変だと思われるかもしれせんが、鍼灸治療を受けて頂くと、間違いなく体調は良くなり、仕事の効率は上がると思います。

様々な目の症状や首肩の凝り、そして頭痛なども、鍼灸治療を受けて頂くと、非常に速やかに解消されていきます。

 

遺伝的な背景が強い網膜色素変性症では、予めお子さんに遺伝が確認されている場合があります。もし発症していなくても、思春期前後から鍼灸治療を受けておいて頂くことは、プラスに働くのではないかと思います。

この場合、月に1回~3か月に1回程度でご来院頂ければと思います。

完全な予防効果とはいきませんが、体調管理の一般として鍼灸治療を使って頂くことは、お子さんが自己管理を出来るきっかけになります。

 

3.全く症状ないが、予防的に受けてみたい人

 

現在は全く症状が無いが、将来的には不安があるという方の場合、体調を整える鍼灸治療と共に、眼底の血流を良くする施術を合わせて行います。

あくまでも予防的な施術ですから、月に1~2回の頻度でも良いと思いますので、体調に合わせてご来院頂ければ結構です。

 

眼科症状以外にも、肩こりや腰痛、生理痛、冷え症など、体調に関することは、何でもご相談下さい。

その都度、必要な施術を加えて、未病を防ぐための施術を行わせて頂きます。

 

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鍼灸ひより堂