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胃食道逆流症(GERD)の鍼灸治療

考えるほどに上がってくる

 

胃食道逆流症(GERD)は、胸焼けや呑酸などの症状を主とする、機能性の胃腸疾患です。

胃や食道を調節する自律神経や、その中枢である脳の機能が失調することで、胃酸の分泌や胃腸の運動が調整出来なくなった状態です。

 

そのため、GERDを治すためには、脳に対するアプローチや自律神経に対するアプローチが欠かせません。

特にストレスにより、脳機能や自律神経が乱れたことが原因で起こるGERDでは、鍼灸治療が高い臨床効果を発揮します。

 

GERDの誘因

 

GERDは、脳機能や自律神経との関連も深いのですが、それと同等に生活様式の変化も原因であるとされています。

 

①ピロリ菌感染

②高タンパク質摂取による胃酸増加

③海産物摂取量の減少

④高脂肪食の増加

⑤高齢化

 

①と⑤に関しては自分ではどうしようもありませんが、②〜④に関しては、自分たちの努力でどうにか出来そうですね。

出来る範囲で頑張ってみて、それ以外の部分に関しては、1人で悩まずに私にご相談下さい。

 

GERDの鍼灸治療

 

鍼灸治療では、脳機能や自律神経に働き掛けることで、胃酸の分泌や胃腸の全道運動を調整し、GERDに対してアプローチします。

 

ここに一つの論文があります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24640654

【下部食道括約筋における神経液性調節に対する鍼灸の効果】

この中では、鍼灸治療によりガストリンとVIPの調節効果があったことが書かれています。

 

さらにこちらの論文でも、同様に神経液性調節に対する鍼灸の効果が書かれています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24640654

【胃食道逆流症を呈する患者の治療に非薬物的方法を適用した例】

 

共にロシア発の研究論文ですが、私たちは臨床的にGERDの施述をしていて、やはり同じようにGERD患者さんの症状改善を目にします。

では実際の臨床でどのように施述が行われるかをご紹介しましょう。

 

まずはカウンセリングで、どのような時に症状の悪化があるのかや、GERDのきっかけになったようなことがないかを詳しく伺います。

最初に書いたように、GERDは単に胃食道の機能失調というだけでなく、非常にメンタルな影響も受けます。

 

発病のきっかけになったことがあれば、それを認識することで、悪化の予防や自分の体への理解を深めます。

こうして自分の体を知ることで、新たな対処法が見付かることもあります。

 

さらに、東洋医学的な診察で、身体の状態を詳しく調べます。

西洋医学では気付かなかった身体のアンバランスや、心身のストレスを認識することが出来ます。


<GERDの方のお腹>

 

あなたのGERDのことがよく分かれば、後はそれをいかに解決するかです。

バランスの調整が必要なのか、自律神経の調節が必要なのか、脳ストレスや脳機能の調整が必要なのかを判断します。

 

施述のスタートはその人の状態により変わりますが、大まかに書くと、背中や腹部に対しては、自律神経の働きを直接する鍼を施述します。

<実際のGERD患者>

脳機能や全身調整のための施述は、手や足のツボを使用することが大奥なります。

<モデル患者例>

腹部の施術に関しては、あまり強い刺激をせず、軽く触れる程度でもお腹が動き出すことが多いようです。

手足に刺す鍼にしても、重症になるほど、軽く繊細な施術が必要になる傾向があります。

 

これは恐らく、重症になるほどにメンタル的な要素が強くなり、刺激に対して敏感になるからだと思われます。

メンタルな要素が大きくなると、症状の変化としても、とても緩やかになります。

 

こうした場合、焦らずにじっくり取り組むことが必要ですし、西洋医学の力を借りながら、少しでも快適に楽に治療することが大事です。

私は、決して諦めることなく、あなたを悩ませる症状の改善に努めますので、投薬のみでは効果が出なったという方は、ぜひ一度ご相談下さい。

 

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鍼灸ひより堂