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治らない肩こりはあなたの脳が問題?

<治らない肩こりの原因はあなたの脳かも>

 

肩こりというと、肩や首の筋肉が固く強張ってしまうイメージだと思います。でも実際に臨床の中では、岩のように固いのに、全く肩こりを感じない人もいれば、触るとふにゃふにゃなのに、辛い肩こりに悩んでいるという方がいらっしゃいます。

こうした違いはどこから現れるのでしょうか?

実は、こうした体感(感覚)と、実際のからだの状態が違う場合には、脳の中で、何らかのトラブルが起こっていることが原因だと思われます。

 

<体感と実際のズレ>

 

私たちが五感を通して得る情報は、知覚神経を通して脳に伝わり、脳の様々な部分で分析されています。

このルート上で問題があると、実際の状態と知覚情報にズレが生じると思われます。

例えば、首や肩の筋肉に問題が生じると、その情報は、頸椎からの知覚神経を通して、脊髄を上行し、脳の視床という部分に伝えられます。

 

視床は、ほとんどの感覚情報の中継地のため、視床から次々に他の脳の部位へ情報が伝達されます。

そして前頭前野という部分に伝わると、痛みを総合的に判断します。

また、こうした感覚刺激は、脳のほかの部位にも伝わりますので、伝わる部位によって、同じような刺激でも、様々変化して伝わります。

情動にまつわる扁桃体に伝わった感覚刺激は、不快感や恐怖感などの、感情を伴った知覚として伝わります。

「◎◎に触られた嫌な刺激」とか「楽しい時に感じた心地いい刺激」などです。

また脳内では、それらの刺激を、「記憶として海馬に留めておく」といったことも行われます。

こうして感覚刺激は、様々な修飾を受けながら、感覚として出来上がっています。

そのため、実際の状態と自分が感じる感覚には、その時の精神状態や、おかれているなどによっても、感じ方の差が出てしまいます。

ですから、単純に、「肩こりには、肩の筋肉に鍼を刺せば治る」とはならないわけです。

実際の状態と、知覚神経を通して脳に伝わる情報が一致していると、この肩こりは比較的簡単に自然治癒するとも言えます。

 

<鍼灸は前頭前野へのルートを作り直す>

 

鍼灸治療は、皮膚や皮下組織に直接刺激を与えて脳に働きかける、刺激療法という一面があります。

鍼灸治療で刺激される受容器は、少し特殊な受容器(ポリモーダル受容器)です。鍼をした時に感じる、ズーンとして響きも、そうした受容器が感じている痛みです。

鍼灸刺激は、知覚神経を通して視床に伝わり、前頭前野に働きかけるまでは、普通の感覚情報と同じですが、この時、他の部位にも影響を与えながら、刺激の伝わるルートを正しく再構築する働きがあるようです。

そのため、誤った情報として伝わった肩こり情報なども、再構築してくれるのです。

感覚情報を再構築することで、実際の状態と知覚神経が伝えた情報の差を無くし、本当の筋肉の状態を、脳が認知することが出来るようになります。

勿論、実際に固い人に対しては、しっかり肩の筋肉を緩めることで、肩こりを感じないようにすることが出来ます。

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鍼灸ひより堂