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からだの歪みを鍼灸治療で無くす【からだはなぜ歪むのか】

からだは歪むもの

 

仕事や日常生活、学生生活、スポーツ活動などを送っていると、からだは常に歪む方向に向かっていきます。

これは手足の使い方や重心の位置が、常に前後左右均等ではないためです。

 

またそれ以外にも、からだの内側に視点を移すと、からだの内側にある内臓にも、左右では違いがあります。

からだの中身が違えば、外側の構造が変わるのも当然ではないでしょうかと思います。

 

さらに内臓機能を反映して歪むこともありますので、からだは常に歪みを持つ方向に向かっていることになります。

ある意味、歪むということは、生きている限り仕方がないことだとも言えます。

 

だからと言って、からだの歪みを全て放っておいて良いわけではありません。

 

歪みは、あなた自身を表す

 

からだの歪みは、ただ単に筋肉の使い方が違うと言うだけではなく、実は色々なことを私たちに教えてくれます。

からだの歪みが起こる理由をしっかり理解すると、あなたのからだがなぜ歪んでしまったのか、どうすれば歪みが無くなる方向に向かうのか、が分かります。

 

1.歪みは筋肉の使い方の違いで起こる

 

手足の使い方が、左右で著しく偏っていると、左右の筋肉の使い方が変わります。

手足の大きな筋肉は、関節をまたいで体幹側から手足に付着しているため、手足を偏って使うと、体幹まで引っ張られることになります。

また手足の運動を支えるため、体幹の筋肉自体にも緊張が起こりますので、体幹の筋緊張が高まれば、背骨が歪むことになります。

これが長期に渡れば、筋肉の発達にも影響しますので、左右で筋肉の大きさ自体が変わってしまいます。

 

筋肉の大きさ(太さ)自体が変わってしまうと、単に固い筋肉を緩めれば良いという問題ではなく、かなり長期に渡って、筋肉の使い方の管理が必要になります。

 

2.歪みは内臓機能の低下で起こる

 

内臓機能が低下すると、その情報を脳に伝えるために、内臓に繋がる知覚神経を通して、脊髄から脳に情報を伝えます。

この時、同じ高さ(脊髄レベル)から出入りしている他の神経にも、刺激情報が伝わります。すると、同じ高さから出ている運動神経が逆行して反射的に働き、その運動神経が支配している筋肉に、筋緊張が起こります。

これを内臓-体性反射と言います。

 

イメージ的には、腹痛が起こった時に、腹筋や背筋が固く強張る状態を想像してみて頂くと、分かりやすいと思います。

 

こうした内臓機能の不調から起こる筋緊張は、急性期だけではなく、慢性症状に対しても表れます。

すると、長期間に渡り筋緊張が起こっているため、姿勢の変化やからだの歪みが起こる原因となります。

 

慢性的な内臓機能の低下が、からだの歪みを起こすということは、逆に言うと、からだの歪みから内臓機能の低下を予測することも出来るということです。

私たち鍼灸師は、こうした筋緊張やからだの歪みから、内臓機能の不調を予測して、それに対する鍼灸治療を施します。

 

すると、結果的に筋肉の緊張が緩み、からだの歪みが正されることになります。

こうして、根本的な歪みの原因を知ることで、歪みだけでなく、原因となった内臓機能の不調も整えることが出来ます。

 

3.歪みは重心の掛け方の違いで起こる

 

重心というのは、体重の中心を示しています。本来は、へその下あたりにあり、左右に偏ることなく存在します。

ところが、仕事中の椅子の座り方、PCの位置、作業姿勢、スポーツの特性など、様々なことが原因で、重心位置が前後左右上下に偏りが出ます。

すると、重心位置が変わることで、からだを支える筋肉に対する負担が変わるため、筋緊張が起こるところが変わります。

こうした筋緊張の変化が、からだ全体の歪みを生じる原因にもなります。

 

また、案外精神的な傾向が、重心位置に影響を与えることもあります。

精神的に前向きな姿勢の方は、重心位置も前よりになりやすく、精神的に後ろ向きな姿勢の方は重心位置も後ろよりになる傾向があります。

ただ、自分の重心位置を知ることは難しいため、重心に関しては、あまり気にすることはないと思います。

 

4.歪みは運動不足で起こる

 

日々の生活や精神的な傾向で歪みが起こっても、殆どの方は、健康に影響するほどの問題にはなりません。

それは、日々歪みが生じるとともに、歪みを自然に矯正しているためです。

 

歪みを自然に矯正しているとは、どういうことでしょうか?

よく勘違いされますが、からだが歪んでいると言っても、骨が歪んでいるわけではありません

 

何十年もからだが歪んだ状態を続けると、骨自体が歪んでしまうことが、ないわけではありませんが、骨の歪みというのは変形のことですから、外科手術以外で治すことは出来ません。

私たちが治しているのは、あくまでも筋肉の緊張をほぐすことで、骨を筋肉で無理に引っ張っている状態を、緩めているだけです。

 

つまり、自然に姿勢の矯正をしているというのは、自然に筋肉のアンバランスを調整しているということです。

自然な矯正とは、ごく当たり前の生活の中で、知らぬ間に私たちが行っている行動です。

 

最も代表的なものは、手を振って歩くというものです。手を振って歩くだけでも、左右の手足、そして体幹部の筋肉がバランスよく使えるため、からだの歪みが矯正されます。

本来は、知らぬ間に歩くことで矯正されるのですが、あまり歩かない人や、常に手荷物を持っている方は、こうした矯正をすることが出来ません。

 

もっと理想的に矯正するには、四つ足歩行をすることです。芝生や砂浜などの地面が柔らかいところがあれば、四つ足歩行で歩くことで、からだの歪みは、かなり解消します。

ワニの様に歩くのが理想的ですが、体力的に無理ならば、膝を付いてハイハイの姿勢でも良いと思います。

<参考:ワニ歩き動画

 

仕事や通勤以外で歩くことがなかったり、からだを動かすことが無いと、こうした自然な矯正が出来ませんので、からだは歪みっ放しということになります。

 

そのため、からだの歪みが気になる方は、ぜひ定期的な運動をしてみて下さい。

運動には、特別な設備は必要ありません。手を振って40分程度歩くだけで、十分にからだの歪みは、自然に矯正されていきます。

 

5.歪みはストレスで起こる

 

様々な筋肉の緊張が影響して、最終的にはからだの歪み(背骨の歪み)に繋がることを、これまで説明させて頂きました。

また筋肉の緊張は、物理的な負担だけで起こるわけではなく、内臓機能の低下などでも起こることもご説明しました。

 

これは、内臓機能の低下にも関係があることですが、筋肉の緊張は、精神的なことにも影響を受けます。

そのメカニズムはこうです。

 

精神的な緊張は、自律神経に影響を及ぼし、内臓機能の低下を招きます。

内臓機能が低下すると、その影響が筋肉から姿勢の変化にまで及ぶことは、既にご説明させて頂きました。

 

そのため、精神的なストレスが原因でも筋緊張が起こり、それがきっかけでからだが歪むことがあります。

また内臓機能の低下を感じていなくても、交感神経が緊張するだけでも、筋肉が強張ることがあります。

 

そのため、精神的にストレス状態におかれると、常にからだが強張り、歪みが強く出ることはよくあります。

こうした精神的な緊張状態で起こる筋緊張は、からだの片側に起こることが多く、より歪みが強く出ることになります。

 

特に精神的なストレスは、左背部に出ることが多く、肩甲骨の内側に強い凝り症状を出すことがあります。

非常に強い寝違えも、精神的なストレスが原因で起こることがあり、ストレスと歪みや筋緊張は強い関係があるのだと思われます。

 

当然、こうした歪みを治すためには、心身共にアプローチすることが必要ですから、単純に筋肉の問題として扱うことが出来ません。

私であれば、鍼灸治療を使って、自律神経の調整や、脳ストレスに対するアプローチをするはずです。

そして、結果的に筋肉の緊張が緩むことで、からだの歪みが正しい姿勢に近付くようにしていきます。

 

筋肉の固さや、歪みにだけ注目してしまうと、こうした精神的な問題も、単なる肩こりや背中の張りだと判断してしまうかもしれません。

それでは本当の原因は解消されませんので、何度も同じことの繰り返しになり、結果的に「からだの歪みは治らない」ということになります。

 

こうした、ストレスや精神的な不調の結果出てきたからだの歪みは、出来れば専門家の手によって、しっかり原因の究明や治療をした方が良いと思います。

お悩みの方は、ぜひご相談下さい。

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鍼灸ひより堂