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20代と40代の妊活は違うのでしょうか?【年齢と妊活】

20代は妊活が楽?

 

年齢は一つの不妊原因であることは否めませんが、だからと言って若い方の妊活が必ずしも楽だとは限りません。

例えば、20代から妊活を始めると、20年以上妊活が出来る期間があることになります。

もし妊活が成功しなければ、20年間苦しむわけですから、これをチャンスと捉えるか、ストレスと捉えるかによっては、地獄の苦しみとも言えます。

逆に40代での妊活では、タイムリミットが迫る中の妊活ということで、ストレス度は高いですが、ご夫婦の中で明確に何年と決めて行えば、妊活を諦めて第2の人生を送るきっかけになります。

要は心持ち次第で、どちらが楽とも言えないということです。

 

妊活のポイントは原因と対策

 

妊活のポイントとしては、いかに妊娠に至らないかという原因を見付けて、それに対する対策を行うかという点にあります。

幾ら20代とは言え、偶然だけを狙っていては非常に効率が悪く、失敗だけを何十回も繰り返すことにもなりかねません。

 

逆に原因に対して、明確に対策が出来れば、例え40代であっても、かなり確率を高めて妊娠を狙うことが出来ます。

常に原因探求を続けていく態度は、治療者側に最も求められていることですので、同じことをルーティーンでこなすだけの病院や治療院は、妊活には向いていません。

妊活に関しては、○○方式などの、決まったルーティーンのみを行う病院は選ぶべきではなく、色々な手技手法を持っている病院を選ぶ方が、妊娠の確率的には格段に高くなります。

検査や治療法は複数あることがとても大事ですが、それを使いこなすことが出来る医師がいることも、とても大事なことです。

 

20代に合った方法や、40代に合った方法というのは確かにありますが、生殖医療というのはとても個人差が大きなものですから、その人に合わせた方法が選択されるべきです。

これを「若いから」とか、「年齢が高いから」といった理由で不妊治療法の選択を行うと、妊娠や出産といった結果には繋がりません。

どうしても判断を早くするために、こうした年齢を基準にした方法が取られがちですが、その人の状況を細かく把握して、年齢だけではない、その人個人の情報を整理することで、本当に必要なものが見えてくるはずです。

その手間を省く施設では、あなたの目指すべき妊活は行うことが出来ません。

 

症例を元に

当院にご来院された、20代と40代の女性を元にして、年齢だけを基準にしてはいけないという症例をご紹介します。

 

<20代後半女性の場合>

 

この女性は、20代後半の女性でした。病名としては、多嚢胞性卵巣症候群ということでした。

初潮の頃から自力では全く生理がなく、生理不順ということで、10代の頃から、「ピルで生理を起こしては様子を見る」ということを、繰り返していました。

 

20代後半で結婚後、妊活をしていましたが、生理不順は相変わらずだったため、婦人科でクロミッドの処方を受けていましたが、生理が来ることはありませんでした。

どうするべきか悩んでいたところ、偶然、アメブロに私が書いた、多嚢胞性卵巣症候群の記事を読んで、ご来院されました。

 

初診時に血液検査を見せて頂いたところ、典型的な多嚢胞性卵巣症候群の所見と、親族にも糖尿病の家計が認められたため、暫くは既存の病院治療と、さらに併用して鍼灸治療を行うことにしました。

生理自体は、少し長めの周期で来るようになりましたが、妊娠には至らないため、専門病院に転院して、更に施術を続けました。

 

耐糖能異常の検査や、人工授精、投薬の変更を行うことで、約1年半掛かりましたが、無事に妊娠しご出産されました。

もし20代ということで、専門病院や当院に掛からなければ、恐らく5年、10年と時間が経ち、そのまま不妊治療を続けていたと思われます。

 

<40代女性の場合>

 

こちらの女性は、不妊専門病院で数年間に渡り、体外受精や顕微授精を繰り返していた女性でした。

質の良い胚盤胞は採れるものの、なぜか妊娠反応すら出ていない状況で、採卵と移植を繰り返していらっしゃいました。

 

そんな中、偶然発見した当院HPがきっかけでご来院され、ご夫婦一緒に鍼灸治療を受けて頂くことになりました。

精液所見にはこれといった以上はないものの、血液検査を見た結果、男性側にかなり疲労気味なこともあり、栄養療法と鍼灸治療は、ご夫婦で受けて頂くことになりました。

 

鍼灸治療を3か月受けて頂いた後、採卵をした結果、良好胚盤胞を複数個凍結保存することが出来ました。

胚盤胞自体は、今までにも複数個採れていたため、移植後の結果が気になりましたが、1回目の移植で妊娠反応が出てくれました。

その後、無事出産され、更に40代中盤でもう一人ご出産されました。

 

個人的にこの症例では、女性だけではなく、男性側に対する施術が出来たことが、妊娠や出産に繋がったのだと思われます。

精子の異常は、現在のところ、精液検査以外では捉えようがないため、男性に対する治療は、あまり多くは行われません。

 

今回も、結果的には妊娠や出産に至りましたが、精子が不妊の原因だったかどうかは分かりません。

ただ、あまり不妊外来では問題にされない、血液検査や体力という視点で、「男性側に何らかの問題があるのでは?」という結論に至りました。

 

またご夫婦ともに40代という高齢にも関わらず、良好胚がたくさん採れるご夫婦でした。また、精液検査には問題がないものの、結果的には男性に対する施術で、妊娠や出産に至りました。

年齢や既成概念だけでは、妊活は成功しないことがあるということです。

 

まとめ

 

妊活は、その人に応じた適切な検査や治療を受けるというのが、とても大事な方法です。それにも関わらず、病院の中には、ルーティンワークで不妊治療を行うところが少なくありません。

20代だから簡単で妊娠しやすい、40代は妊娠しにくいから直ぐに体外受精というのは、あまり良い選択ではありません。

 

もちろん、自然妊娠が可能な方は、体外受精でも妊娠しやすい傾向がありますから、40代で全く問題が無い方なら、いきなり体外受精をすれば、確かに妊娠をするかもしれません。

ただし、必要のない医療を、高額な費用を払い、しかも危険を冒して受けるということが良いのならです。

 

私は、それぞれのご夫婦に必要な不妊治療や妊活を、必要最低限受けることで、ぜひ安全で快適な妊活を実現していきたいと思っています。

そのため、少しでも早い段階で、適切な選択が出来るように、ご相談頂ければと思います。

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鍼灸ひより堂