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検査数値ばかりに目を奪われないで【検査数値よりも健康度】

妊活中に陥る罠

 

病院で不妊治療を受けていると、どんどん知識が高まっていき、ちょっとした専門家の様になってしまいます。

その内、検査数値に一喜一憂する様になりますが、実はこうした数値のみに注目することは、あまり良くない徴候なのです。

 

妊娠や出産に関しては、検査数値で全てを推し量ることは出来ません。なぜなら妊娠や出産は、最も数値化しにくいものだからです。

では、妊活中のあなたは、何に気を付ければ良いのでしょうか?

 

検査数値が表すもの

 

不妊治療を受けるようになると、最初の内こそよく分からない状態で検査を受けるのですが、その内、検査数値の意味が分かるようになります。

 

「LHが高いと多嚢胞性卵巣症候群。」
「FSHが高くなると卵巣が疲れている。」
「PRLが高いと高プロラクチン血症。」
「AMHが低いと卵巣年齢が高い。」
「E2が低いと卵胞が成長していない。」
「P4が低いと着床しにくい。」
「内膜が薄いと着床しにくい。」
「精液検査の数値が…」

これだけ見ると、とても分かりやすくて、あなたの妊活の予後が分かるような気さえしてきますが、実際にはそうではありません。

 

こうしたホルモン値や検査数値は、あくまでもあなたの一面を、或いは妊活の一面を示しているに過ぎません。

なぜなら、こうした数値は、常に変動しているからです。

 

またこうした検査数値が変化する最も大きな理由は、あなたの生命力に由来しているからです。

 

生命力と生殖能力

 

生命力が検査数値に影響を与えるというと、とても大袈裟に聞こえるかもしれません。ところが、実際に生殖能力は、生命力と比例するという臨床研究が、数多く発表されています。

 

<論文その1>

<学術誌『公衆衛生ジャーナル』で発表された研究> ポルトガルのコインブラ大学の研究

まずこちら調査では、20代で出産をした女性よりも、30代で出産した女性の方が、寿命が長くなるというデータが示されています。

ただ個人的には、20代で出産する女性に比べて、30代で出産出来る女性の方が、寿命が長いと解釈する方が自然であると思われます。

逆に言うなら、女性の年齢が高くなるほど、元気でなければ妊娠や出産をすることは難しくなる、ということではないかと思います。

 

<論文その2>

<カロリー制限と精子の変化>  ポルトガル大学生物医学科研究所

こちらの研究では、カロリー制限により精子の頭部が欠損する事象を発見しています。

カロリー制限というと、いいイメージがあるかもしれませんが、必要なカロリーまで制限すると、健康状態を害することで、生殖能力が下がることを示しています。

 

一時的な断食や、肥満の男性に対するカロリー制限は、精子の質を高くすることがありますが、持続的なカロリー制限は、精子の質を悪くするということでもあります。

これは、その人の生命力全体に対する影響ですので、他の健康要素も同様のことが言えます。

 

<論文その3>

<現代社会の男性不妊因子である不妊> 上海生殖医学医学研究所

こちらの論文では、肥満が精子の状態を悪くすることを示しています。肥満は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を招く原因として有名です。

こうした生活習慣病は、その人の寿命だけでなく、生殖能力にも影響を及ぼすということです。もちろん、こうした生殖能力の低下は性別関係なく男女ともに起こります。

 

<論文その4>

<男性の健康のマーカーとしての精子数と性腺機能低下症> イタリアパパドバ大学医学部

さらにこちらの臨床研究では、ずばり生殖能力と寿命の関係を調べています。

この臨床試験の目的として、

「精液の質と生殖機能が一般的な男性の健康のマーカーになるかどうかをテストしました。」

とあります。そして、結果的に、様々な代謝障害との関連が示唆されたとあります。

 

多くの海外論文を見ながらの解説をさせて頂きましたが、男女ともに、その人の生命力(健康度)が、生殖能力と比例関係にあることがお判り頂けたと思います。

もちろん、例外的な人はいらっしゃいます。そうした健康度と生殖能力が比例しない人は、妊活をすることなく妊娠する人ですから、恐らくこの文章を目にすることはないと思います。

 

身体の声に耳を澄まして

 

自覚的に健康であるということは、自分で感じるストレスやからだの痛み、不快症状の有無などで分かるはずです。

妊活を頑張り出すと、そうした体からの声に鈍感にならざるを得ない場面もありますが、私は敢えてこうした身体の声に敏感になって頂きたいと思っています。

 

それはこうした自覚症状を改善することで、あなたの妊娠力を高めることが出来るからです。

検査数値という、一見非常に説得力のあるものでありながら、毎回変わるような不確かなものよりも、自分のからだの声に正直なる方が、妊活には役立つのです。

 

また東洋医学的な診察は、病気未満の体調不良を知るためには、とても有効な手段です。

<参考:鍼灸ひより堂の診察風景をご紹介します【診察動画】>

 

また鍼灸治療は、病気未満の数値化出来ない不快症状を取り除く方法としても、とても優れた方法です。

更に、卵巣の血流を増やすことで、卵胞の成長を助ける働きもあります。ホルモン分泌や、ホルモン感受性を高めるという論文もあるため、妊活全般に鍼灸治療が果たす役割は大きいはずです。

 

 

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鍼灸ひより堂