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腸内細菌叢(大腸フローラ)と妊活【多嚢胞性卵巣症候群・子宮内フローラ】

腸内細菌叢は妊活にも大事

 

人間の体内や表面には、様々な細菌やウイルスが繁殖しています。その中でも有名なのは、腸内細菌叢(大腸フローラ・腸内フローラ)と呼ばれるものです。

この腸内細菌叢は、全身の免疫状態にも影響を与え、特に大腸や小腸、そして大腸の近接部位である、子宮や卵巣などにも影響を与えます。

そのため、妊活においても、腸内細菌叢(大腸フローラ・腸内フローラ)を整えることで、妊娠しやすく流産しにくい状態に近付くことが出来ます。

 

大腸フローラとは

 

大腸は、食道から胃、そして小腸と流れてきた飲食物が、排出される前に通過するところです。

つまり、飲食物の入り口を口だとすると、直腸に次いで出口に近い部位です。

そのため、大腸内にはあまり空気(酸素)がなく、嫌気性細菌と呼ばれる菌が多く繁殖しています。

その中でも、乳酸菌は、善玉菌とも呼ばれ、数多く繁殖しています。また一口に乳酸菌と言っても、色々な種類の乳酸菌が、互いに勢力争いをしています。

 

乳酸菌を始めとして、大腸内の細菌たちは、小腸では消化吸収出来なかったものをエサにして、繁殖しています。

善玉菌である乳酸菌は、食物繊維をエサとして繁殖するため、食事内容によっては、乳酸菌が十分に成長出来ないことがあります。

 

特に、アミノ酸や脂肪をエサとする菌とは相性が悪く、食事内容が肉や脂肪を多く含む欧米型の食事になると、こうした菌が多く繁殖する傾向があります。

こうした菌は、一般的に悪玉菌と呼ばれ、大腸がんや炎症性腸疾患の原因であるとされています。

 

また、腸内細菌叢(大腸フローラ)善玉菌と悪玉菌は、互いに世力を競っている状態だと思えば良いと思います。

 

腸内細菌と多嚢胞性卵巣症候群

 

食事内容が、多嚢胞性卵巣症候群と関係があることは、ご存知の方は多いと思います。

特に炭水化物の摂り過ぎは、血糖値の上昇を招き、インスリンの過剰分泌を招きます。

インスリンがたくさん分泌されると、LHの過剰分泌に繋がり、アンドロゲンがたくさん分泌されるため、多嚢胞性卵巣症候群になるのです。

<参考リンク:妊活とインスリン抵抗性の関係を不妊鍼灸専門の鍼灸師が解説

 

飲食物で摂取された過剰な糖質は、インスリンの働きにより、肝臓で中性脂肪に変えられ、皮下脂肪として蓄えられます。

皮下脂肪などの脂肪細胞からは、レプチンというホルモンが分泌されていますが、このレプチンが過剰になっても、多嚢胞性卵巣症候群になりやすい傾向があります。

こうした直接的な食事の影響だけではなく、消化吸収されなかった食物により、腸内細菌叢が変化することで、多嚢胞性卵巣症候群が起こるということも、最近は分かってきました。

飲食物により腸内細菌叢が変化すると、インスリン抵抗性が高まるようで、このインスリン抵抗性の変化により、多嚢胞性卵巣症候群が発症する可能性があるのです。

 

 

善玉菌を増やして多嚢胞性卵巣症候群を改善

 

今現在、多嚢胞性卵巣症候群になっていて、生理不順や排卵障害に悩んでいる人は、腸内フローラを整えることで、ある程度は改善出来るかもしれません。

腸内フローラを整えるためには、善玉菌のエサとなるような、繊維質を多く食べることと、必要のない脂肪分を出来るだけ栄養から排除することです。

 

これは、一般的に多嚢胞性卵巣症候群の改善に繋がるとされている、地中海式の食事に通じるところが多いようです。

ただし、元々耐糖能異常がある方に関しては、果物を多く摂ることは、更に耐糖能異常を起こす原因になることがありますから、注意が必要です。

 

腸内フローラと子宮内フローラ

 

腸内細菌で出来ている腸内フローラは、子宮内フローラ(子宮内細菌叢)に大きな影響を与えます。

そのため、腸内フローラが乱れていると、子宮内フローラも乱れることになります。

 

子宮内フローラは、適切な子宮環境を守るために大事なもので、子宮内フローラが乱れることで雑菌(悪玉菌)が繁殖すると、慢性子宮内膜炎になることがあります。

慢性子宮内膜炎は、着床障害の原因になることもあるため、もし子宮内フローラが乱れることで慢性子宮内膜炎になった場合、抗生剤による除菌をすることになります。

 

そのため、子宮内フローラを整えるためにも、腸内フローラを整えることはとても大事だということです。

 

食事の改善が面倒な人は

 

こうした食事の改善よりも簡単に、善玉菌を増やす方法もあります。それは、乳酸菌が優先的にエサにする、オリゴ糖を摂ることです。

オリゴ糖には色々な種類があり、その中でもフラクトオリゴ糖は、選択的にビフィズス菌を増やすことが出来る為、お勧めのオリゴ糖です。

 

オリゴ糖により善玉菌が増えてくると、からだに様々な変化が起こります。その中でも、便の変化が一番わかりやすく、腸内細菌の状態を知る方法です。

特に多嚢胞性卵巣症候群で、便秘や下痢などの排便異常がある方は、こうした腸内フローラを調整する方法はおススメです。

ぜひ一度お試し下さい。

 

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鍼灸ひより堂