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甲状腺機能低下症と妊活【TRH・TSH・チラージン・高プロラクチン血症】

甲状腺機能低下症は誰にでも起こる

 

甲状腺は、喉元にある蝶が羽を広げたような形をしている内分泌器官です。

この甲状腺機能が低下すると、不妊や胎児の成長に影響が及ぶ可能性があるため、妊活中の女性は注意が必要です。

甲状腺機能が低下しても、殆どの人は気付かないため、知らない間に不妊傾向を持つ可能性もあります。

そこで、甲状腺機能低下症について、簡単にご説明させて頂きます。

 

甲状腺機能低下症は気付かない

 

甲状腺から分泌されるチロキシンというホルモンは、全身の新陳代謝をコントロールするホルモンです。

そのため、チロキシンが分泌されないと、全身の新陳代謝は落ちてしまい、様々な症状を出します。

ただ多少の分泌低下や短期間の分泌低下では、気付かないまま過ごすことも少なくありません。

 

 

こうした症状は、一般的にみられる症状でもあるため、多くの人は、

 

「ちょっと疲れ気味かな…。」

 

と初期症状を見逃してしまいます。

 

たまたま妊活をされている人などは、最初の血液検査で指摘されることが多いですが、自覚症状がほとんどない方も多いように思います。

 

甲状腺機能低下症を見逃すと

 

甲状腺機能低下症を見逃してしまったまま過ごしていると、低下症になった反動で、逆に甲状腺機能亢進症になることもあります。

当院で多く施術する、バセドウ病による甲状腺眼症は、こうした甲状腺機能低下症に気付かないまま過ごした方が、眼球突出したことで初めて気付くパターンが多いようです。

それも、人に指摘される形でです。

それほど甲状腺機能の異常は、分かりにくいものなのです。

バセドウ病になってしまうと、甲状腺機能のコントロールは更に大変ですので、出来るだけ早い段階で見付けて、適切な対応をすることが大事です。

 

甲状腺機能低下症はなぜ起こるのか

 

これに関しては、明確なことは言えませんが、ストレスや過労が引き金になっているのではないかと考えられます。

妊活中の女性は、日常の生活(家事や仕事)にプラスして、不妊治療を受ける方が殆どですから、ストレスと過労が起こりやすい環境です。

甲状腺ホルモンの分泌は、生殖に関するホルモンと同様に、視床下部からのホルモンがきっかけで、分泌が行われます。

 

 

甲状腺機能低下症で見られるようなチロキシンの低下があると、チロキシンを分泌するために、TSHの分泌が多くなります。

当然、TSHを分泌するために、TRHの分泌も増えることになります。

 

つまり、ストレスや過労がきっかけで甲状腺機能低下症が起こると、結果的にTRHの過剰な分泌が起こるということです。

TRHの過剰な分泌は、意外なところにも影響を与えます。

 

TRHと高プロラクチン血症

 

プロラクチンは乳汁ホルモンとも呼ばれるホルモンで、文字通り乳汁を分泌するためのホルモンです。

プロラクチンは元々、妊娠後分泌されるホルモンですので、妊娠前に分泌されると、排卵を抑制する働きがあります。

 

TRHには、プロラクチンを分泌する働きがあり、ストレスによりTRHが分泌されると、結果的に高プロラクチン血症になり、排卵障害を起こすことがあるのです。

またプロラクチンを抑制する働きがあるドーパミンも、ストレスにより分泌量が減ると、プロラクチンを抑制する働きが落ちてしまい、高プロラクチン血症となってしまいます。

 

 

鍼灸治療と甲状腺機能低下症

 

比較的軽度の甲状腺機能低下症の方では、鍼灸治療単独でも回復する傾向があります。

ただし、妊活中で少しでも早く甲状腺機能を安定化させたい場合には、チラージンの経口投与で補いながら、鍼灸治療を併用すると良いと思います。

 

今まで施術した経験では、週1回の施術で、大体3~6か月程度で、甲状腺機能は元に戻ることが多いようです。

そのため、少しでも早く甲状腺機能低下症を発見し、適切な治療や施術を受けることで、妊活を有利に進めることが出来ます。

 

早く対処すれば、バセドウ病の予防にもなりますので、妊活を始める時には、少し詳し目の血液怨嗟から始めてみて下さい。

 

 

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鍼灸ひより堂