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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の人は胃腸が弱い?

PCOSの胃腸障害についての論文紹介

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31897897

多嚢胞性卵巣症候群ラットモデルでの胃腸収縮障害

 

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、ホルモン異常が原因で起こる排卵障害の一種です。

この論文では、PCOSのラットモデルを使った臨床試験で、胃腸障害が見られることを発見したとあります。

 

PCOSモデルのラットを観察したところ、胃腸でのアセチルコリン(神経伝達物質)の感受性が低下するそうです。

アセチルコリンは副交感神経を働かせ、胃腸の運動を亢進する働きがありますので、アセチルコリンの感受性が低下すると、逆に胃腸の働きが悪くなります。

 

確かにPCOSやPCOM(多嚢胞性卵巣形態)の方から伺うお話では、便秘がちの方が多いようにも思います。

 

 

またPCOSの方は、ストレスを溜めやすく抑うつ傾向があることが多く、十分にリラックス出来ないため、自律神経のバランスを乱しやすい傾向があります。

 

自律神経のバランスが崩れても、胃腸の働きは悪くなり、消化吸収能力は低下することになります。

 

<PCOSと消化機能低下による影響>

 

血中ビタミンD濃度が低い人は、PCOSになりやすいことが知られています。

卵胞の顆粒膜細胞には、ビタミンDの受容体があり、ビタミンDが卵胞の成長に何らかの影響を与えているため、ビタミンDが低下することで、PCOSになりやすいと思われます。

 

そこで、血中ビタミンD濃度が低い人に対して、ビタミンDをサプリメントで補充することがありますが、ビタミンDのサプリメントは吸収されづらく、血中濃度が改善されない人も多いようです。

PCOSの方も、胃腸の働きが悪くなりやすいため、サプリメントで補充するだけでは、血中のビタミンD濃度を挙げることが難しいため、消化吸収機能を高める必要があります。

 

<PCOSの胃腸障害と鍼灸治療>

 

鍼灸治療には、自律神経のバランスを整える働きがあります。

胃腸の機能が低下した方に対して鍼灸治療を行うと、鍼を刺した直後から、胃腸がグルグルと音を立てて動き出します。

 

これは、胃腸に繋がる交感神経をブロックすることで、即効的に副交感神経を高めることが出来るからです。

腹部は非常に敏感で、鍼を刺さなくても、軽く皮膚に触れるだけで、胃腸が動き出すことがあるほどです。

 

消化吸収機能が高まると、不足しがちなビタミン類も吸収しやすくなり、サプリメントを利用した栄養補給でも効果が挙がりやすくなります。

 

またPCOSというのは、一時的な症状と言うよりは、体質的な代謝異常という背景があるため、妊活終了後や閉経後も同じ体質を持ち続けます。

そのため、胃腸障害も継続して持ち続けることが多く、継続した体調管理は欠かせません。

 

PCOSを経験された方は、妊活が終わった後も、胃腸の不調を感じた時には、鍼灸治療を定期的に受けることで予防出来ることがあります。

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鍼灸ひより堂