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精索静脈瘤の鍼灸治療【男性不妊の鍼灸治療】

精索静脈瘤は、男性不妊の大きな原因となる疾患の一つです。

精巣で使われた血液は、精索静脈から排出されますが、上手く排出されないと、精巣に向かって逆流が起こるようになります。

静脈には、便と呼ばれる逆流防止装置が付いていますが、この弁で血液が溜まり、静脈瘤となったものが、精索静脈瘤です。

精索静脈瘤を発症すると、使用済みの血液が精巣に向かって逆流するため、精巣に新鮮な血液が上手く行き届かなくなります。

また、血液がうっ滞することで精巣の温度が上昇し、活性酸素が発生しやすくなります。精巣で発生した活性酸素は、精子形成を邪魔するため、健康な精子が作られなくなります。

精索静脈瘤の治療

 

西洋医学では、精索静脈瘤が精子形成に影響していると判断すると、外科手術をすることになります。

外科手術により、精索静脈瘤を採り出すと、血流が改善することで、精巣温度が低下して、元の状態に戻るというわけです。

 

ただ中には、精索静脈瘤の手術をしても精子に変化がない方や、精索静脈瘤をお持ちでも影響が出ていない方もいるため、精子の質が全て精索静脈瘤のせいではないようです。

 

当院の鍼灸治療では、精巣周囲の血流を良くするとともに、下半身全体の血流を良くすることで、精子の質を高めるよう施術しています。

鍼灸治療が精索静脈瘤に有効であるということは、海外の臨床試験でも発表されています。その中では、鍼灸治療は外科手術よりも高い臨床効果を示しています。

<参考リンク:精索静脈瘤患者に対する鍼灸と外科手術の効果を比較するランダム試験

 

鍼灸治療と外科手術を比べてみましょう

 

鍼灸治療と外科手術は、共に男性不妊の方にとっては、一定の効果を出すものだと思いますが、それぞれに特徴があります。

そうした特徴を知った上で、鍼灸治療が良いか、外科手術が良いのかを選んで頂ければと思います。

外科手術の場合には、何と言っても、目視で手術を行うわけですから、確実に精索静脈瘤を取り除くことが出来ます。

ただ、外科手術の場合には、精索静脈瘤は確実に無くなりますが、症状だけ残るということがあるようです。

 

それに比べると、鍼灸治療の場合には、血流を良くした結果、精索静脈瘤や精索静脈瘤による症状が無くなるということになります。

そのため、鍼灸治療の場合には、精索静脈瘤自体を無くすことが目的というよりも、まず症状としての男性不妊が改善し、結果的に精索静脈瘤が小さくなるということが言えます。

 

また、心理的な負担という意味では、1回きりの外科手術を負担だと感じる方と、複数回鍼灸治療を受けることが負担だと感じる方に分かれます。

これはあくまでも「痛み」ではなく、「心理的負担」を感じるかどうかです。

 

こうした特徴をよく考えた上で、治療法を選択して頂くと、外科手術にしろ鍼灸治療にしろ、納得して頂けるのではないかと思います。

 

更に詳しい説明はこちら

 

精索静脈自体は左右にあるのですが、精索静脈瘤は、左側に起こりやすいと言われています。

それは精索静脈の走行ルートが関係しています。

図を見て頂くと、右側の精索静脈は、直接下大静脈に繋がるのに比べ、左側の精索静脈は一旦腎静脈を経由していることが分かります。

腎静脈は、腎臓から下大静脈に向かって真横に真っすぐ繋がるため、下から上がってきた精索静脈と、直角に繋がることになります。

 

緩やかに下大静脈に繋がる右側に比べて、左側では角度が強いため、血行障害が起こりやすくなってしまい、より逆流しやすいのです。

また腎静脈での血行不良等があっても、精索静脈の血流に影響が及ぶため、左側は右に比べて血行障害が起こりやすいと言えます。

 

精索静脈の外科手術の基準は、病院により差があるため、実際に静脈瘤がどの程度悪化すれば、外科手術の適応であるかは判断が分かれます。

あまり影響がない程度の精索静脈瘤では、外科手術によって得られる利益は小さく、心理的な負担や経済的な負担と比べるとメリットが小さくなります。

 

鍼灸治療の場合には、元々より健康的な状態にすることが目的ですから、精索静脈瘤だけをピンポイントに施術するというよりは、自律神経を整え、全身の血流を良くすることで、結果的に精子の状態が良くなることを目的にしています。

そのため、例え精索静脈瘤自体が、精子の状態に関係していてもいなくても、あまり関係なく男性不妊の治療を行うことが出来ます。

 

あなたなら、どちらの方法で、男性不妊(精子)を改善したいと思いますか?

 

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鍼灸ひより堂