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タイミング法で妊娠するには【究極のタイミング法】

タイミング法(療法)とは

 

タイミング法(療法)とは、排卵のタイミングを知ることで、妊娠しやすいタイミングで性交して、妊娠を計画する方法です。

タイミング法(療法)には、自力で行う方法と、病院の援助を受けながら排卵のタイミングを測る方法があります。

自力で排卵を知るには、基礎体温を測りながら、自分の生理周期を知り、排卵と思われる時期に排卵検査薬を使用する方法が一般的です。

病院で指導を受ける場合には、経腟エコーで卵胞の成長をチェック出来る為、比較的正確に排卵を知ることが出来ます。

どちらの場合にも、タイミング法を成功させる秘訣は、生理周期を整える(後述)ことだと言えます。

 

自力で排卵をチェックする方法

 

自力で排卵をチェックするためには、まず自分の生理周期を知る必要があります。

ザックリ言うと、生理周期は、卵胞が成長して体温が低い時期(低温期)と、排卵後の体温が上がっている時期(高温期)の二つがあります。

そして、排卵後の体温が上がっている時期から、体温が低い時期に入る時に生理(月経)が起こり、再び卵胞を育てる時期が来ます。

また、生理中にも、卵胞が成長をしているため、生理2~3日目にホルモン値を測ると、既に卵胞で、女性ホルモンであるエストロゲンが作られていることが分かります。

成長した卵胞が排卵した後、卵胞が変化した黄体から黄体ホルモンが分泌されると、高温期が訪れます。

そのため、低温期と高温期の境目が、丁度排卵の時期だということが分かります。つまり、低温期と高温期が定期的に訪れる方では、排卵の時期が予測しやすいということです。

 

それ以外にも、排卵期独特の兆候もあるため、基礎体温と併せて、排卵期を予測する材料にして下さい。

こうした兆候が出だすか、基礎体温で低温期と高温期の中間辺りに、排卵検査薬を使用すると、LHサージを知ることが出来ます。

LHサージとは、卵胞を育てるホルモンの一つである、黄体刺激ホルモン(LH)が急上昇する現象で、排卵のきっかけになるホルモンです。

LHサージが起こると、1~2日後に排卵が起こりますが、これでは大まか過ぎるため、LHサージのピークを知るために、複数回検査薬を使用します。

この尿中LHのグラフと基礎体温を重ねると、次のような感じになります。

最も検査薬に反応が出る時期が、LHサージのピークだとすると、そのピークから10~12時間後が排卵だということが分かります。

 

卵子と精子の生存期間

 

精子と卵子には、それぞれ射精、排卵されてからの生存期間があります。

それぞれが元気な間に出会わなければ、受精することは出来ませんので、それぞれの生存期間を知っておきましょう。

精子の生存期間と卵子の生存期間、そして排卵のタイミングを考え合わせると、自然にタイミングを取るべき時期が分かります。

 

排卵後の卵子の劣化はとても早く、20~24時間程度で、急速に受精する力が衰えてしまいます。

その衰えは、精子の衰えよりも早いため、タイミングの取り方としては、卵子(排卵)を基準にした方が良いと思います。

つまり排卵よりも前に性交を済ませておき、排卵された卵子を、射精された精子が待ち構えているようにするのです。

 

妊娠しやすいタイミング

 

統計的には、最も妊娠しやすい時期は、排卵の1日前だとされています。その1日前も妊娠しやすい期間であるため、目指すのは排卵の1~2日前となります。

さらに、精子の生存期間を考えると、排卵の5日前までは妊娠可能な期間とされていますので、1日前から5日前までが、タイミングを取るべき期間ということになります。

ここに卵子の生存期間を考えると、排卵後はタイミングを取る期間としては、あまり適さないということになります。

 

タイミングに関しては、もう一つ注意があります。それは排卵当日のタイミングで性交すると、流産率が非常に高くなるということです。

原因として幾つか考えられますが、ひょっとすると着床の窓が原因かもしれません。

着床の窓が開いていると、受精卵が子宮内膜に着床し、その後も妊娠を維持しやすくなります。

専門病院の中には、着床の窓の状態を検査するテストもありますが、実用段階ではないという指摘もあります。

なぜなら、着床の窓の状態は、生理周期により毎回変わるからです。

 

こうした着床の窓に大きく関係するのは、子宮の免疫や自律神経、そしてホルモン分泌だと考えられています。

そのため、ホルモンの分泌や自律神経のバランスが取れている状態は、非常に大事だということです。

 

より妊娠率を高めるための工夫

 

タイミング法で妊娠率を高めるためには、幾つかの工夫が必要です。

その中でも、ホルモン分泌を安定させることと、自律神経のバランスが取れていることは、最も重要なことです。

 

1.ホルモン分泌

 

排卵時期を特定するためには、生理周期が整っていることが重要です。生理不順では、排卵の時期が予想しづらく、排卵検査薬を使用することも出来ません。(効率が悪くなります)

また、毎回周期が変動する場合、タイミングが取りにくいだけではなく、それ以外にも問題が出る可能性もあります。

なぜなら、生理周期はホルモンによって調節されており、ホルモンは卵子の質や子宮内膜の質とも関係するからです。

 

生理周期は、脳の視床下部から分泌されるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が開始のきっかけとなります。

GnRHの命令を受けた脳下垂体からは、FSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体刺激ホルモン)が分泌され、卵胞に働き掛けます。

卵胞は、FSHとLHの刺激で卵胞が成長しながら、女性ホルモンであるエストロゲンを作ります。

卵胞が、ホルモンの影響で大きくなる期間は、約90日間あります。

ただ、生理から排卵までが10~14日間であるため、多くの人は2週間で卵胞が成長していると思ってしまいます。

ところが実際には、その2か月以上前から成長を始めているのです。これが、排卵前の低温期(卵胞期)と言われる時期です。

こうした卵胞が成長する90日間と、先ほどまでご説明した1か月の生理周期を表しているのが、上の図になります。

生理前の1カ月だけに注目せず、卵胞の成長する期間にまで視野を広げると、妊活が3か月を一区切りとする考え方が正しいように思います。

妊娠しやすい質の高い卵子を育てるためには、その90日前から卵胞を育てる準備期間として考えて、からだ作りをすると良いということです。

<参考:卵胞のことを知れば妊活が変わる【AMH・FSH・LH・E2・P4・排卵の秘密】

 

卵胞が上手く成長すると、卵胞からはエストロゲン(E2)というホルモンが分泌されます。

このエストロゲンが卵胞の成長と共に増えることで、排卵のきっかけになるLHサージが起こります。

LHサージが起こると、排卵後の卵胞からは、黄体ホルモンであるプロゲステロン(P4)が分泌されますが、このプロゲステロンが、子宮内膜を着床しやすいように成熟させます。

 

この子宮内膜の成熟は、着床の窓とも関係しています。

子宮内膜が成熟するタイミングと、排卵や受精のタイミングがズレてしまうと、着床しづらく妊娠を維持しにくい子宮内膜になってしまいます。

着床の窓には、ズレだけでなく、大きさにも違いがある可能性がありますが、これもホルモン分泌や自律神経と関連していると思われます。

適切な時期に適切なホルモン分泌が起こるように、その基になる卵胞の成長は、欠かすことが出来ない要素だと言えます。

卵胞の成長を、3か月間しっかりと行い、妊娠しやすいからだ作りをするためには、鍼灸治療も大いに役立ちますので、ぜひご相談下さい。

 

2.自律神経

 

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから出来ています。自律神経のことを、精神作用と勘違いする方がいますが、自律神経と解剖学的にしっかり目にすることが出来る、れっきとした神経組織です。

イメージ的には、電気回路のようなものだと思って頂ければ結構です。

 

この電気回路をコントロールするところが、脳にある視床下部というところです。視床下部は、自律神経だけでなく、生命活動全般をコントロールするところです。

自律神経は、視床下部からの命令で、血管の収縮や弛緩、免疫活動、内臓機能などを調節しています。

 

妊活においても、子宮筋の活動、卵管や血管の活動、免疫バランスのコントロール、子宮内膜の脱落膜化など、多くの場面で影響を与えています。

自律神経といえば、交感神経が緊張状態で悪い働きをして、副交感神経がリラックス状態で良い働きをすると思われがちですが、そうではありません。

自律神経は両方のバランスが大事で、共に適切な時期に働くことで、からだは様々な働きが調整されています。

 

<子宮筋の活動>

 

子宮の筋肉は、ホルモン分泌と連動して収縮しています。子宮筋は、排卵時期になると、精子を卵管に送り込むように、下から上に向かって収縮することが分かっています。

また着床時期には、無駄な収縮を止めることで、流産を防ぐことも分かっています。

逆に、着床の時期以降に子宮筋が収縮すると、流産の原因になるため、ホルモン分泌と共に、子宮筋に命令を出す自律神経の働きはとても大事です。

子宮筋は、交感神経の活動で弛緩し、副交感神経の活動で収縮します。

 

<血管の運動>

 

子宮への血流は、子宮筋の活動や子宮内膜の肥厚に必要なため、妊活にとって非常に重要です。

また卵巣への血流は、卵胞に栄養や酸素、そしてホルモンを運ぶために必要なため、卵胞の成長や卵の質に欠かせないものです。

子宮や卵巣への血流は、副交感神経の活動で増え交感神経の活動で減ります。

 

2-2.自律神経と鍼灸

 

自律神経は、視床下部からの命令で自動的に働く神経ですので、自分の意思で調整することは出来ません。

そんな自律神経を整えることが出来るのが、鍼灸治療です。

鍼灸治療は、自律神経に対して2種類の働き方をすると思われます。

 

一つ目は、交感神経をブロックする働きです。これは主に、体幹部のツボに鍼をしたときに働きます。

卵巣や子宮に影響を及ぼす場合には、腰や腹部のツボに鍼を刺すことで、子宮や卵巣に繋がる交感神経の働きをブロックします。

すると、交感神経がブロックされることで、副交感神経の働きが強まり、血流が増えるというわけです。

もう一つの働きが、脳の視床下部に働き掛けることで、自律神経を調整する方法です。

この方法は、手足の肘や膝から下にあるツボを使います。手足の末端にあるツボは、とても敏感で、脳に対して強く働きかけます。

手足のツボに鍼をすると、その鍼灸刺激は、脳の視床という部分に伝わり、視床から脳の様々な部分に広がっていきます。

 

その一つが、視床に隣接している視床下部です。そのため、鍼灸治療を行うと、視床下部を通して自律神経を働かせることが出来ます。

私をはじめとして、鍼灸師は目的により、交感神経を働かせるか、副交感神経を働かせるかを、使用する鍼の種類や手技により変えています。

 

私も、妻が切迫早産の際には、子宮の収縮を防ぐために交感神経を高めることで、早産を防ぐことが出来ました。

また逆子の時には、副交感神経を高めて子宮の血流を高めることで、素早く治すことも出来ました。

 

鍼灸治療は、自律神経をコントロールして、妊娠や出産のサポートが出来る、とても素晴らしい方法だと思います。

 

 

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鍼灸ひより堂