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栄養療法で妊娠しやすくなる?【不妊症・不育症食事指導・サプリメント】

栄養療法はハマると効く

 

食事指導やサプリメントの服用などの栄養療法は、果たして妊活に効果的なのでしょうか?

結果から言いますと、一定の人にとっては、驚くほど効果が期待出来ます。それ以外の大部分の方には、そこそこ効果が期待出来ます。

栄養療法が働きやすい人とそうではない人、その見分け方などを解説したいと思います。

 

栄養療法をするべき人の見分け方

 

私が栄養療法が必要だと思うのは、血液検査である特徴が見られる人です。ですから、栄養療法をお勧めする場合には、一度血液検査の結果を見てからということになります。

折角お金を使って妊活をするのですから、費用対効果をしっかり判定してから、患者さんにもお勧めしたいからです。

 

私が栄養療法をお勧めするのは、主に血液検査に低値が見られる場合です。

 

1.ヘモグロビン(Hb)或いは赤血球

2.コレステロール

3.総蛋白(TP)或いはA/G比、アルブミン(ALB)

 

こうした数値に低値が見られた場合には、出来るだけ栄養面に気を配って頂くようにし、可能であれば栄養療法を導入して頂くようにお勧めしています。

実際には、これ以外の数値も詳しく見た上で、基本的なからだの働きが、どの程度活性化しているかを見て、食事指導やサプリ指導を行っています。

 

当院で使用しているサプリメントは、既に20年近くお付き合いのある、栄養療法専門のところから販売されているものです。

市販はされておらず、治療院業界のみで購入が出来るものとなっています。

 

これからは、栄養療法がとてもよく効いた例についてご紹介します。ご紹介するのは、お二人の妊活女性です。

既にお二人とも妊活を終え、お子さんを授かっております。

 

お二人とも病院での治療も経験され、かなりの難しい症例だったと思います。恐らく、栄養療法なしでは、お子さんを授かることは出来なかったと思われる方々です。

 

ではご覧下さい。

 

子宮内膜症に悩まされた症例

 

異所性内膜を作ってしまう子宮内膜症は、不妊の原因として、多くの女性を悩ませています。

この症例の女性も、非常に強い子宮内膜症に悩まされていました。

生理の時以外にも、腹痛、頭痛、吐き気、腰痛など、多くの症状を抱えながら、妊活を頑張っていました。

当院で鍼灸治療を始める際に、病院で血液検査を採って頂き、かなり内容に問題が見られたため、鍼灸治療と共に栄養療法を開始しました。

 

体外受精を受けることが既に決まっていたため、3か月間を準備期間として、その間は鍼灸治療と栄養療法だけを行いました。

その後、血液検査で数値の改善を確認したため、体外受精を行うことになりました。

ただ、この3か月間で、子宮内膜症の症状が少し強くなっていたことが、少し気掛かりではありました。

 

採卵の結果、かなり良好胚が複数出来たため、一部を凍結保存しながら、1個を胚移植となりました。すると、1度目の胚移植で陽性反応が出ました。

妊娠後も鍼灸治療に来て頂きましたが、その後成長が止まり流産となってしまいました。

 

流産が判明後、栄養療法と鍼灸治療をしていたにも関わらず、流産となってしまったことに不信感を覚えた患者さんは、結局当院の受診を止めることを選択されました。

ただその後も、ご主人の鍼灸治療だけは続けていたため、お話だけはずっと伺っていました。結局、鍼灸治療と栄養療法を中止後、凍結していた胚でも妊娠は叶いませんでした。

 

鍼灸治療と栄養療法を中止後、漢方薬の服用を始めたそうで、子宮内膜症の症状は大いに改善したということでした。その処方を見せて頂いたところ、駆瘀血剤を処方されており、瘀血が下ったことが原因だろうと思われました。

 

それからしばらく経った後、漢方薬を服用後、子宮内膜症の症状は軽くなったのですが、採卵が全く出来ない状態に陥ったというお話を伺い、ご主人に血液検査の結果を見せて頂きました。

すると、依然と同様に、全体に低栄養状態の特徴が出ていました。

 

恐らく、血液中の栄養状態が悪いため、必要な内膜すら作ることが出来ず、卵胞も育てることが出来ない状態だったのではと思われます。

そのため、断食などの低栄養状態でも、一部の子宮内膜症は改善することがあります。

これが漢方薬の働きによるものか、栄養療法や鍼灸治療を中止したことが原因かは分かりませんが、恐らく両方の影響で葉ないかと思います。

 

そこで、私はある提案をしました。それは、鍼灸治療を受けることは置いておいても、栄養療法を以前の半分程度だけ、行ってみてはどうかということです。

もし栄養状態が原因であれば、かなり少量でも激変するのではないかと考えたからです。

結果としては、乾き切った大地に水が染み入るように、栄養療法は急激にからだを変化させました。

栄養療法を再開した後の採卵では、再び卵胞が育つようになり、採卵が出来るようになったのです。

その後、1回目の胚移植で妊娠され、ご出産までされました。

 

初めて当院で施術をして妊娠した時には、私自身の未熟さで、十分なご説明が出来ず、信頼を得ることが出来ませんでした。

しっかり最初から栄養療法の長所と短所を理解していれば、栄養療法では子宮内膜症が悪化する可能性があったことや、体外受精の初期流産は一般的に高い確率であることのご説明が出来たはずです。

そして子宮内膜症の方に栄養療法を受けて頂く場合には、適切な量に関しても配慮が必要だったのでしょう。

 

ただこの症例で、適切な方法で、適切な量を処方すれば、栄養療法は非常に高い臨床効果を生むことが分かりました。

 

複数回流産していた方に対する症例

 

この女性は、来院までに2回流産を経験していた方でした。妊娠自体は比較的簡単にするようなのですが、妊娠初期に決まって流産してしまうそうです。

そこで血液検査を見せて頂いた結果、内臓機能が低下しており、栄養も十分に摂取出来ていないようでした。

 

3か月を準備期間として、避妊した上で鍼灸治療と栄養療法を受けて頂くことにしました。

ここで避妊したのは、からだの状態が変わらない状態では、再び流産をする可能性が高いと判断したからです。

ところが、当院での施術が2ヶ月目に入った頃に、妊娠したというご報告がありました。

結局その後、残念ながら3度目の流産となってしまいました。

 

もう一度話し合い、3か月の準備期間は避妊して頂くことを約束して頂き、栄養療法と鍼灸治療を再開しました。

3か月目に採血をして頂き、血液検査の改善が見られたところでタイミングを取って頂きました。

その結果、妊娠が判明後も、安定して妊娠を継続し出産に至りました

 

その後、転勤先からご連絡を頂き、2人目を作りたいので、栄養療法の指導だけしてくれないかと依頼があり、郵送でサプリメントを送付しながらの妊活を始めました。

すると全くトラブルなく妊娠、出産を終え、二人のお子さんを授かることになりました。

 

これは、栄養療法の新たな可能性を示してくれました。つまり、遠隔的に栄養指導と栄養療法だけでも、十分に不育症の改善が期待出来るということです。

 

のどが渇けば水を飲むように

 

皆さんは、のどが渇いた時には水を飲みますよね?

のどが渇いたからといって、のどの渇きを我慢する薬を飲む人はいないはずです。

必要な時に必要なものがあるということは、何よりも大切なことだと思いませんか?

栄養療法は、栄養が足りていない人に対して行うから、劇的な効果を挙げるのです。

栄養が十分に足りている人に対しての効果は少なく、私の場合は、その判断を血液検査を使って判定しています。

 

また栄養療法には、もう一つの一面もあります。

 

栄養が足りていないというのは、何も栄養失調のことを指しているわけではありません。

その人の能力を、十分に発揮するために十分な栄養ということですから、3食十分に食べているからと言って、それが適切かどうかは分かりません。

 

その人の適量とは、必要な種類の栄養が、必要な量あるかということですので、個人差がかなり大きいのです。

また太っているからと言って、栄養が十分に足りているわけではありません。

太っている方の多くは、栄養が偏っているから太るのです。

栄養療法を行った方の多くは、適切な体重になります。

痩せすぎな方は体重が増えますし、太り過ぎな方は体重が減ります。

痩せすぎな方の中には、どうしても太りたくないという方もいますが、どうせ妊娠すれば体重は増えるのですから、産んでから考えて下さいとご説明しています。

 

もし栄養療法が気になるようなら、ぜひお問い合わせ下さい。

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鍼灸ひより堂