大阪日本橋 眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。

網膜動脈分枝閉塞症の鍼灸症例 府内在住 30代女性

患者:大阪府在住 30代 女性 

病名:網膜動脈分枝閉塞症

症状:視野の欠損

経過 

 ある日気が付くと、右目の視野の一部に曇ったような部分があることに気付きました。

約1時間後に眼科を受診し、その後検査により網膜動脈分枝閉塞症と診断されました。

眼科では回復が見込めない病気であり視野の欠損部分は元に戻らないと告げられましたが、どうしても諦めきれなかったことから様々な治療法を探っている内に、鍼灸治療を見付けて当院の問い合わせから初回の相談を受けました。

 

 当院に問い合わせがあった時点で発病から9日が経過しており、動脈系の閉塞による網膜細胞の死滅に対しては施術が難しいことを説明しました。

一旦は症状を受け留めていくしかないと初診を受けないことになりましたが、ご家族が諦めきれなかったことで他の鍼灸院(当院提携院)にて診察を受け、更にそこからの紹介にてご来院されました。

かなり回復が難しいことをご説明し、期間限定で施術をすることで合意し、取り敢えずは1か月ごとに評価をしながら経過を観察することになりました。

病状

 網膜動脈閉塞症には大きく分けて、網膜中心動脈閉塞症と網膜動脈分枝閉塞症があります。

文字の通り閉塞の部位で病状が変わり、中心動脈の方が重篤な視野障害を起こし、しかも治療開始までのタイムリミットが厳密にあります。

今回の患者さんは診断が出るまでに約3時間を要しましたが、もし中心動脈閉塞症なら完全に失明していたと思われます。

網膜動脈分枝閉塞症の場合には、枝分かれした一部分での閉塞の為、その枝によって症状が出る部位が違います。

ChatGPT Image 2026年6月27日 08_26_24.png

 

初診

 初診でお聞きする限り、仕事でのストレスは多少あるものの、生活習慣病があるわけでもなく、特に太っているわけでもなく、どちらかと言うとスリムで体をよく使うお仕事をされている方でした。

年齢も30代後半でバリバリ働きながら子育てをしている、一般的にはかなり元気な印象を受ける女性だと思います。

先ずは簡易視野検査を受けて頂いた結果です。

右眼1回目.jpg

十字の中心が視野の中心ですので、視野のやや中心下側に視野の欠損があります。

右側にあるのは生理的盲点で、誰にでもある網膜上の視細胞が存在しない部分です。

ここから週2回の施術を取り敢えず1ヶ月間施術することになりました。

 

 そこで目の周囲に対する血流を回復する為の施術や、全身の自律神経系に対する施術、そして頚部の筋緊張を取り除いて首から上の血液循環を良くする施術を行いました。

そして約1ヶ月施術した後の視野検査がこちらです。

右眼1か月後.jpg

 

1か月後の視野検査では中心部の視野の欠けが大きく改善しているように見受けられます。

中央上にあるボタンミスというのは、検査の時にボタンを押す際に「あっ!」という声が聞こえ、後で聞いてみたら見えていたけど押せなかった点が一つあったからです。

眼科の検査と違いかなり簡易な検査である為、一つ押し間違えると検査ではしっかり反映されてしまいます。

そんなこともあるでしょうから、今回は敢えてそのまま掲載しました。

二つを並べて見るとその違いは明白です。

 ひと月の変化.jpg

 結果的には、私が当初予想した動脈系のトラブルは予後不良で施術しても効果が見られない可能性が高いというのは間違えていたことになります。

大いに勉強になった症例でした。

2026.06.28 Sunday