大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では、西洋医学では治療法がないと言われた眼科疾患や、同じく西洋医学では治療効果が挙がらない不妊治療などに対して、鍼灸治療で根本的な体質改善をしています。
お問い合わせから、ご自身の体調に関する治療の可否を知りたいときには、発症の時期や治療歴などの詳しい情報があれば、お答えをしやすいのでよろしくお願いします。
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東洋医学の適応と限界に付いて

東洋医学に限界はない?

 

 鍼灸師や漢方医など、東洋医学を使って治療をする人間の中には、さも東洋医学が何でも治療出来るような宣伝をする方がいますが、実際にはそうではありません。

私たち鍼灸師は、鍼灸治療の限界や実際の力を装飾することなく知ることで、初めて鍼灸治療の力を最大限引き出すことが出来ます。

そのため、鍼灸治療を過剰に評価することも、過小に評価することもなく、ただ起こっている現象を適切に判断し、その方に必要な医療を行うこと、或いは適切な医療に導くことが最も大事なのです。

時には、自分の治療院ではなく、他の適切な医療機関を紹介することも、大事な役割の一つだということです。

 

東洋医学の限界とは

 

 東洋医学が得意にする分野とは、機能的な障害や失調です。

そのため、病になる前の「未病」の状態から治療を行うことが出来ますし、病院では病名が付かなかった体調不良にも施術することが出来ます。

いわゆる「バランスを取る。」といった曖昧な調整が出来ることが、東洋医学の特徴であるとも言えます。

 

またこうした機能障害を調整することで、やがて器質的な変化を生みだすことも不可能ではありません。

例えばこれを眼科鍼灸で例えるなら、脈絡膜の周辺で起こった出血や浮腫を改善することで、結果的に網膜(黄斑)の変性を防ぐことなどが挙げられます。

 

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こうして機能障害を改善することで、結果的に器質的な変化を生みだすことは出来ますが、器質的な変化が既に起こってしまったものに対して、鍼灸治療のみで完治に導くことは厳しいと言わざるを得ません。

これを同じく眼科疾患で例えると、既に黄斑変性となり視細胞が死滅してしまったものでは、再び変性した網膜を復元することはほぼ無理ということになります。

 

そのため、治療対象となるものがどういう状態であるかは、適応と不適応を見分ける上でとても大事になります。

 

 

末梢神経と中枢神経

 

 神経には大きく分けて、末梢神経と中枢神経があります。

中枢神経とは、脳と脊髄を指していいます。

そのため、それ以外の神経は、全て末梢神経ということになります。

 

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中枢神経は末梢神経に比べて極めて再生しにくく、中枢神経の損傷が起こると、大部分で後遺症を残すことになります。

それに比べると末梢神経は、再生能力がありますので、神経自体の再生も機能の回復も一定以上の確率で望めます。

鍼灸治療にも、こうした神経系の疾患や外傷で来院される方がいらっしゃいますが、来院時の時点で両者(中枢神経か末梢か神経か)の治り方には大きな違いがあります。

 

鍼灸治療といえども、こうした生理学的な常識を裏切ることは難しく、やはり中枢神経障害は末梢神経障害に比べて治りにくいものです。

こうしたことを知らずに、東洋医学だけを妄信して治療することは、患者利益に反することですので、鍼灸師は生理学や病理学の知識が必要なのです。

 

また同じ末梢神経障害でも、障害の起こった時からの経過時間により、回復する範囲は大きく変わります。

一般的に障害が起こってから3週間が最も治りやすく、3カ月を越えると治る範囲は狭まり、その後時間の経過と共に治る範囲はより限定されます。

これも来院時には分かることですので、当院の場合には、最初の段階で患者さんにはお伝えしております。

 

西洋医学と東洋医学

 

 基本的には、西洋医学で重篤とされる状態なら、東洋医学でも重篤とされる状態であることに違いはありません。

例えば、予後不良と言われるような疾患の場合には、東洋医学でも予後不良のことが多くなります。

西洋医学では末期がんではあるが、東洋医学であれば完治が可能であるということは、あまり起こり得ません。

 

但し、西洋医学では治療法が存在しないという疾患に対して、東洋医学には治療法が存在しており、しかも効果的に働くというものがあることは事実です。

眼科疾患である中心性漿液性脈絡網膜症では、黄斑部(視野の中心)に起こったものでは、一部の方に治療法がないことがありますが、鍼灸治療ではかなり短期間で改善を見せるものが多いようです。

日々臨床でこうした疾患を扱っていると、こうした疾患治療を鍼灸ですることが、なぜそんなに大変なことなのか分からなくなるようなものもあります。

 

東洋医学の限界とは人の限界?

  

 もし西洋医学では満足な治療効果が得られないとしたら、先ずは鍼灸師を選ぶところから始めてみて下さい。

「どんなものでも治せる」「自分には特殊な力がある」「東洋医学に限界はない」という鍼灸師を避け、真面目にデータを取りながら、しっかりと状況分析している鍼灸師を探して下さい。

具体的なデータや、事実をしっかり把握している鍼灸師であれば、今日よりも明日、明日よりも明後日、良い治療が出来る可能性があります。

 

また鍼灸治療の優劣には、中国も日本も関係ありません。

日本にも優れた先生はたくさんいらっしゃいますし、中国にも腕の無い鍼灸師はたくさんいます。

自分の力を誇示するために、「中国で修業したから優秀。」「自分は中国人だから優れた鍼灸師だ。」「中国針は太いからよく効く。」という鍼灸師がいますが、そんなことは全くありません。ただ残念ながら平均レベルとなると、中国の方が高いことは間違いありません)

 

こうした誤った見解は、東洋医学の限界を更に低くしてしまうことですので、誤解のないようにしなくてはいけません。

心ある鍼灸師で、そんなことを言う人はいませんし、評価は他人がすることで、自分でひけらかすものではありません。

ただ粛々と施術を行い、患者さんと向き合って施術する鍼灸師が、良い鍼灸師であり信頼出来る鍼灸師だと私は思います。

 

 

2021.11.30 Tuesday