大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。

眼精疲労と片頭痛

眼精疲労とは

 

 眼精疲労は、単なる目の疲れである眼疲労に比べて、眼痛や頭痛、肩こり、吐き気などの身体症状が強く、治療を必要とする眼の症状を言います。

そのため眼精疲労による症状はとても範囲が広く、単純に眼科で治療を受けるというわけにはいきません。

 

片頭痛もまた眼精疲労から起こりやすく、頭痛外来での対応となるものの、眼精疲労を無くさなくては完治はしません。

では眼精疲労からの片頭痛に苦しむ方は、どのような治療を受ければ良いのでしょうか?

 

眼精疲労の症状と原因

 

 眼精疲労は文字通り、目を酷使することで現れる症状です。

主なものとして、目に関する症状、体に関する症状があります。

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眼に出てくる症状は、目を長時間使うことで、知覚神経である眼神経を刺激することで起こりやすくなります。

 

先ず眼を長時間酷使すると、徐々にまばたきの量が減ることで、目の表面が乾燥するようになります。

そして眼の表面の乾きは角膜を刺激し、知覚神経である眼神経を刺激し、その刺激は脳に伝えられます。

眼の渇きが脳に伝えられると、その乾きを癒すために涙が分泌され、目の表面の乾きは解消されます。

 

 ところがこうした目の酷使が長期間に及ぶと、眼神経から脳に及ぶ一連の反応に、乱れが生じることがあります。

眼神経からの反応が過剰に生じると、眼神経や受容器は過敏反応を示すことで、常に目の違和感や痛みを感じるようになり、涙がずっと流れるようになります。

逆に反応が鈍くなると、常に目の表面は乾燥気味(ドライアイ)になり、やがて粘膜はただれてしまい、角膜も少しずつ傷付いてしまいます。

ドライアイと鍼灸治療の項目を参照>

 

眼神経と片頭痛

 

 眼神経は、脳神経の一種である三叉(さんさ)神経から枝分かれした神経の一つです。

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そして眼神経の支配している部分を知ると、眼精疲労による症状が理解出来ます。

 

眼神経は三叉神経から枝分かれした後、大きく3つに枝分かれします。

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これらの枝分かれした神経が、それぞれ支配する領域で様々な症状を引き起こし、その一つが片頭痛を引き起こしているということになります。

 

 眼神経から枝分かれした一部の枝は、頭蓋内で枝分かれして、小脳テントや大脳鎌というに分布します。

そのため三叉神経の他の硬膜枝や迷走神経の硬膜枝などとともに、眼神経が片頭痛の原因なるといわれています。

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また眼精疲労は、視機能の低下によっても起こりやすくなり、見えにくいことで心理的にストレスが溜まり、自律神経の乱れや自覚症状の装飾などが起こるようです。

そこで眼精疲労を強く感じるようになると、今までに感じていた様々な不快な症状を、更に強く感じるようになります。

 

メガネの矯正不良も原因

 

 メガネやコンタクトの矯正不良は、多くの症状の原因になります。

特に乱視や複視を矯正していなかったり、過矯正になっている方では、しばしば強い眼精疲労が見られます。

<当院症例:コンタクトの過矯正で頭痛? 大阪市在住 40代女性> 

 

特に定期的に眼科を受診せずに、メガネやコンタクトを購入している方は注意が必要です。

眼の健康状態は、眼科疾患を持たない方でも、年齢や使用環境によって大きく変化します。

 

そのため目を使うお仕事の方や近視の方は、定期的に経過を見て頂くことをお勧めしています。

特に急激に視力が低下してきた方や、眼精疲労を強く感じる方は、ぜひ一度眼科を受診して下さい。

 

目の疲れと歯の食いしばりと頭痛

 

 眼精疲労を抱えている方の中には、こめかみや側頭部の凝り感を訴える方が多くいらっしゃいます。

 こめかみには太陽という経穴があり、眼精疲労解消のツボとして有名です。

また太陽穴には、眼精疲労の症状が出やすいのですが、この太陽穴周辺には側頭筋と言う筋肉があり、あごを噛みしめる働きをしています。

そのため、無意識に噛みしめる癖や歯ぎしりをする癖があると、知らない内に側頭筋が強張ってしまい、側頭部に強い凝り感を感じることがあります。

 

眼精疲労による太陽穴の凝りや痛みを感じる場合には、眼神経を刺激することで片頭痛になることもありますし、歯ぎしりにより太陽穴に凝りが出る場合には、緊張性頭痛になることがあります。

両者は似て非なるものですが、両方を兼ねていることもあるため、こうした見分けや治療は、鍼灸師の腕に見せどころと言うことが言えます。

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眼精疲労と片頭痛を同時に治療

 

 眼精疲労と片頭痛が同じような状況で出てきている場合には、基本的に同時に解消することが出来ます。

勿論、眼精疲労と緊張性頭痛が同時に出ている場合にも、原因が同じであれば同時に解消出来るはずです。

 

あなたがその条件に当てはまるかどうかは、眼精疲労や頭痛が起こっている条件や、体に現れる兆候で判断が出来ます。

鍼灸治療の方法としては、原因に対する鍼灸治療と、症状に対する鍼灸治療をそれぞれ行うことになります。

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両方同時に出ている場合には、主症状を先に取りながら、根本治療を進めていきます。

片頭痛と緊張性頭痛は、共通点もありながら、全く反対の反応を示すこともあるため、しっかりとした問診も必要になります。

 

ただ両方の頭痛、そして眼精疲労の治療も、自律神経のバランスを整えることが重要になります。

鍼灸治療は、自律神経のバランスを調整する働きがあるため、一方的に交感神経や副交感神経を高める物理療法(ホットパック、アイスパック、入浴、マッサージなど)に比べて安全かつ効果的です。

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 <眼神経にアプローチ>

 

 

2024.12.08 Sunday