滑車神経麻痺に対する鍼灸治療 府内在住 40代女性
患者:府内在住 40代女性
病名:外眼筋麻痺による複視(滑車神経麻痺)
症状:複視(物が二重に見える)
経過
当院を受診する約1ヶ月前から物が二重に見える症状が発症しました。
眼科を受診したところ両眼性複視と診断されたが、念のため大学病院にて脳神経内科も受診し問題なしと言われたそうです。
眼科では積極的治療が無い為、ビタミンB12を服用しながら経過観察することになりました。
また基礎疾患として高コレステロール血症があり、それに対する投薬も受けていらっしゃいました。
原因不明な斜視や複視の場合、微小循環障害による神経麻痺が原因のことが多く、実際に鍼灸治療で循環障害に対するアプローチをすると回復することが殆どです。
ただこれには例外もあり、その一つがこの方のように基礎疾患をお持ちの方です。
こうした血流に関係する問題を持っている方の場合、回復に時間を要することが多いようです。
初診
初診で眼球を診察すると、明らかに黒目の位置が左右で違いました。
いわゆる斜視の状態が観察されました。
また症状を確認すると、左目だけだと完全な見え方をするけれど、右目だけだと歩きにくいということでした。
更に両目での見え方を観察すると、右に首を傾けると症状が悪化し、左に首をから向けると症状が改善するということでした。
このことから、この患者さんは右目の滑車神経麻痺による斜視(複視)である思われました。
鍼灸治療
鍼灸治療と共に、先ずは基礎疾患の治療に力を入れて頂きました。
食事の適正化と共に定期的な運動も心掛けて頂き、血液の中身を改善しながら鍼灸治療で血液循環に対するアプローチをすることにしました。
血流は眼の周辺部と全身の血液循環を両方意識しながら施術し、更に不良姿勢による頚部の血流障害にも気を配った施術を行いました。
通常なら発病から1か月未満であるとかなり早期に回復しますが、今回は回復が見られるまでに3週間程度かかりました。
施術開始から2か月経過した時点では、疲れていなければ複視が見られませんが、時間経過や目の酷使によって症状が現れる程度まで回復しました。
3ヶ月が経過してからは治療頻度を減らしながら完治目指して行います。

