特発性複視(外転神経麻痺)の鍼灸治療症例 府外在住 60代男性
患者:府外在住 60代男性
病名:外眼筋麻痺による複視(外転神経麻痺)
症状:複視(物が二重に見える)
経過
来院の2か月前から複視が発生し、眼科での各種検査を行ったが原因が見付からなかった。
そこで脳神経外科でのMRI、MRA検査を受けたが特に原因が見付からず、結果的に微小循環障害による外眼筋麻痺と診断された。
西洋医学的にはビタミンB12による血流改善のみの処置となったが、2か月経っても症状が改善しない為、ネットでその他の治療法を探して来院されました。
症状
今回の患者さんの症状としては、近くの物を見ても比較的大丈夫ですが、遠くを見るに従って複視が酷くなっていました。
また眼科での眼位検査にて、15△と強い複視が指摘されました。
これは1m先で15㎝のズレが生じているということですから、とてもではないですが車の運転など出来ない状態です。
大好きな車の運転も出来なくなり、お仕事にも影響が出るような状態である為、週に2回を基本として施術を開始しました。
鍼灸治療
外眼筋麻痺の鍼灸治療で大事なことは、微小循環障害の原因になるものを如何に速やかに取り除くかです。
この微小循環障害の原因となるものが幾つかあります。
・自律神経障害による毛細血管の収縮
・姿勢不良による頚静脈の圧迫
・糖尿病による血管の神経障害
・高脂血症による動脈硬化
この中でも鍼灸治療では、最初の2種類に対して施術を行います。
つまり自律神経を刺激して血液循環を促し、筋肉に対してアプローチして不良姿勢の矯正を促します。
主な施術部位は頚部や背部、目の周辺、そして全身の自律神経を整える手足のツボです。
経過
施術開始してから約1週間で、眼科での眼位検査では15△から8△に改善していました。
自覚症状もかなり回復していました。
更に1週間に1回の施術を継続し、1か月後には症状はほぼ消失して車の運転も出来るようになりました。
更に2週間に1回の施術を行い、初診から2か月後には完全に症状が回復したことを確認して完治としました。
