大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では、西洋医学では治療法がないと言われた眼科疾患や、同じく西洋医学では治療効果が挙がらない不妊治療などに対して、鍼灸治療で根本的な体質改善をしています。
お問い合わせから、ご自身の体調に関する治療の可否を知りたいときには、発症の時期や治療歴などの詳しい情報があれば、お答えをしやすいのでよろしくお願いします。
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虚血性視神経症と鍼灸治療

虚血性視神経症とは

 

 虚血性視神経症とは、視神経に栄養を送る血管に問題が起こり、血液供給が著しく減少することで視神経の機能低下や機能障害が起こり、場合によっては社会的失明にまで至る眼科疾患です。

血液供給が減少する原因は大きく2種類に分けられ、視神経に栄養を送る動脈の炎症によるもの(動脈炎性)と非動脈炎によるものがあります。

 

 動脈炎によるものは、通常、概ね70歳以上の高齢者に起こり、特に巨細胞性動脈炎によって視神経への血液供給が妨げらると、虚血性視神経症が起こります。

動脈炎によるものの場合には、ステロイド薬によるステロイドパルス療法が優先的に行われます。

 

 一方、非動脈炎で起こる虚血性視神経症は、少し若い世代の50歳以上の人に多くみられます。

動脈炎での虚血性視神経症に比べて、視力障害の程度は軽度だと言われますが、個人差があるため一概には言えません。

危険因子としては、高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病や、喫煙習慣などがあります。

非動脈炎での虚血性視神経症が厄介な点は、動脈炎以外が原因で起こる虚血性視神経症では、これといった治療法がないということです。

 

非動脈炎性の虚血性視神経症はなぜ起こるのか

 

 一般の方にとっては、虚血(きょけつ)という言葉自体が聞き慣れないかもしれませんが、東洋医学を学ぶ人間からすると、虚血という言葉は非常によく耳にする言葉です。

局所的な虚血は、血管に起こった様々な問題により発生します。

例えば、糖尿病や高脂血症などでは、血管の病理的な変化により血管の内腔が狭くなります。

そのため循環障害が起こりやすくなり、視神経に送る血液量が減ることで視神経症を発病します。

 

また自律神経の不調によっても血管が攣縮(痙攣のような状態)することがあり、その場合も虚血が起こります。

分かりやすいイメージとしては、寒い時期に起こる手足の指先が紫色になる現象だと思って下さい。

この場合、自律神経のバランスを整えることが大事ですが、視神経は頭蓋骨の中にありますので、手足の様に直接触って働きかけることが出来ません。

 虚血.png

 

虚血性視神経症の鍼灸治療

 

 動脈炎による虚血性視神経症の場合、第一選択は抗炎症剤であるステロイドのパルス療法になります。

そのため、急性期の動脈炎性の虚血性視神経症を鍼灸治療で治療することはあまりないのですが、ステロイドパルスの副作用が出た場合や、併用する補助療法としては鍼灸治療は優秀です。

鍼灸治療には抗炎症作用がありますので、普段はステロイドが使用できない状態になった患者さんを施術することが多いのですが、西洋医学と併用して頂くと副作用を減らす効果を期待出来ます。

 

 また非動脈炎性の場合には、これといった治療法がないため、鍼灸治療は第一選択にして頂いても良いと思います。

鍼灸治療は視神経のある眼底部の血流を、ピンポイントに改善することが出来るため、非常に有効であると思われます。

また鍼灸治療には投薬のような副作用もないため、安心して受けて頂くことが出来ます。

 

 ただ鍼灸治療が効果的だと思われるのは、視力低下や視野障害の症状が出てから間もない時期に限られますので、発病後数か月も経ってしまうと、鍼灸治療は効果的だとは言えません。

発病から時間が経ってしまうと、鍼灸治療の目的は再発予防になりますので、回復を目的とする場合には、出来るだけ早い時期に来院して頂く必要があります。

 

生活習慣の見直しも重要

 

 これは眼科疾患全般に言えることですが、生活習慣の見直しは眼科疾患からの回復にはとても大事です。

折角いい治療をしていても、肥満や生活習慣病の管理が出来ていないと、治療効果を望むことは出来ません。

深夜までスマホをいじっていたり、強い紫外線に無防備に晒されることも避けるべきです。

 

 また喫煙は全ての眼科疾患において、絶対的な禁忌だと考えて下さい。

10年後の視力や視野を確保するためには、患者さんのご協力が欠かせませんので、ぜひ生活習慣の見直しをお願いいたします。

2022.10.03 Monday