ご夫婦で見る妊活鍼灸の基礎知識

女性の妊活は生理周期から

 

 女性の生理周期が整っていることは、妊活を行う上でとても大事なことです。

 

女性の生理周期は、脳からのホルモン分泌により調整され、脳と卵巣のネットワークにより正しい生理周期は作られます。

 

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脳からのホルモン分泌が順調であれば、卵巣内で卵胞の成長と共に、卵胞ホルモンであるエストロゲン(E2)が作られます。

 

そして、エストロゲンの上昇を脳が感知すると、さらにLHの急上昇であるLHサージが起こることで排卵をします。

 

排卵後の卵胞からは、黄体ホルモンであるプロゲステロンが分泌され、高温期を作り出します。

 

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こうしたホルモン分泌や、体温の変化に合わせて性交をすることで、妊娠しやすいタイミングを取ることが出来ます。

 

妊娠が可能な期間は、排卵前の5日間で、排卵日にタイミングを取ると、妊娠しても流産しやすくなります。

 

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適切な時期にタイミングを取ることが出来たら、後は子宮内膜の準備が出来ていれば、無事着床が完了します。

 

準備が出来ている状態の子宮内膜は、着床の窓が開いているという表現をされます。

 

着床の窓が開くためには、卵胞の成長によって分泌される女性ホルモンや、子宮内膜の脱落膜化という変化が欠かせません。

 

 

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着床の窓に関わる子宮内膜の変化(脱落膜化)には、免疫の働きも欠かせません。

 

子宮内膜に対して、免疫の働きが適切に働くためには、自律神経の働きが、とても重要な位置づけを占めています。

 

妊活鍼灸の働き

 

 妊活鍼灸の働きは、実に広範囲に及びます。

 

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 妊活鍼灸の中で、最も有名な働きは、自律神経に対するものです。

 

鍼灸治療は、自律神経の調整をすることで、副交感神経を優位にして毛細血管を拡げ、卵巣を出入りする血流を増やす働きがあります。

 

たくさんの血液が流れ込むことで、卵胞の成長が促され、卵胞で作られるホルモンの分泌も活発になります。

 

また自律神経は、消化吸収機能を高めるため、栄養分をたくさん取り込むことが出来るようになります。

 

妊活に必要なビタミンDなど、サプリメントを飲んでも吸収しにくい栄養素も、吸収率が高まることで補いやすくなります。

※ビタミンD欠乏は着床障害の原因になります。また卵胞や精子の成長にも関係し、結果的に妊活に大きな影響が出ると思われます。

 

妊活には時間が必要です

 

 卵胞の成長には、最短でも約3か月の時間が必要です。

 

排卵は毎月起こりますが、その卵胞は、実際には約3か月前から成長を始めているからです。

 

そのため、今日妊活を初めても、その影響が卵胞に表れるためには、最低でも3か月かかってしまうのです。

 

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妊活の一環として鍼灸治療を開始した場合、約3か月頃から鍼灸治療の効果が表れだし、半年程度でその効果は頭打ちになります。

 

だからといって、鍼灸治療が無駄になるわけではありません。

 

なぜなら、良い状態を続けることこそ、妊活にとっては最も大事なことだからです。

 

頭打ちという表現は、それ以上向上しないというだけで、悪くなるわけではありませんし、何より鍼灸治療を中止することで体調が悪化すると元も子もありません。

 

体調が良い状態を、お二人が継続出来るからこそ、良い妊活が可能になるのです。

 

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当院の妊活は妊娠がゴールではありません

 

 当院での妊活には、幾つかの中間目標を定めています。

 

一つ目の目標は、もちろん妊娠をすることですが、その後も施術を受けて頂きながら、幾つかの関門を突破して頂き、妊娠13週目を一先ずはゴールにしています。

 

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 妊娠13週は、胎盤の形が完成する時期で、この時期まで妊娠を維持出来れば、殆どの場合は大丈夫です。

 

体調に不安がある方は、その後もご来院頂き、月に1回程度の経過観察を続けます。

 

その間に起こる、つわりや逆子などの体調不良は、鍼灸治療で楽にすることが出来ます。

 

私自身も、妻の妊娠中に起こる体調の変化は、全て鍼灸で乗り切りました。

 

自分の家族にも安心して使える鍼灸治療は、妊活の友としてとても優秀なのです。

 

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卵の質と鍼灸治療

 

 妊娠や出産という結果を左右する一番の要因は、卵の質だと言われています。

ところが、年齢と共に劣化すると言われる卵の質は、年々下がることはあっても、上がることはないと言われています。

では妊活をいくら頑張っても、妊娠はどんどんし辛くなっていくのでしょうか?

 

そんなことはありません。

年齢が高くなっても、昨日よりも今日、1年前よりも今の方が卵の質が良くなることもあります。

年齢は、卵の質を決定する、たくさんある要素の中の一つです。

 

そのため、正しい妊活をすることで、あなたの卵を妊娠しやすいものに変えることは出来るはずです。

そこで、卵の質を左右する要素を挙げていき、それを改善する方法を考えていきましょう。

 

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そもそも卵の質とは何でしょうか?

 

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 まず卵を質を高めるためには、卵が成長する母体である卵胞がしっかり成長し、成熟する必要があります。

卵の質が悪い人の中には、卵胞の成長が悪い人がかなり多いようです。

 

卵胞の成長には、適切なホルモン分泌が重要です。

また、ホルモンを必要な卵巣に運搬するための、血液循環も重要です。

 

鍼灸治療では、こうした卵巣への血液循環を、自律神経を調整することで増やすことが出来ます。

鍼灸治療を受けている人は、卵巣への血流がスムーズなため、血行障害を持つ人に比べて、卵胞の成長が早い人が多いようです。

 

卵胞の中でしっかり成長し、成熟した卵子は、受精や着床がしやすくなります。

いわゆる卵の質が良くなっているということです。

 

ただここで一つだけ注意があります。

卵の質は確かに大事ですが、現実的に妊娠や出産ということで考えると、女性の卵胞で育った卵だけではなく、受精卵となった卵の質が大事です。

 

だってあなたの赤ちゃんが産まれるためには、男性の精子の質がとても大事だからです。

男性の精子と女性の卵子の質が揃ってこそ、初めて本当の意味で、良い質の卵であると言えるからです。

 

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これは、体外受精や顕微授精においても同じです。

顕微授精では、精子はありさえすれば良いと思われがちですが、そんなことはありません。

 

また精液検査で問題が無いと言われても、運動率や奇形率では精子の質は判断できません。

精子は、中身が大事なのです。

 

そして受精卵も、ご夫婦の遺伝情報を運ぶ、箱舟のようなものです。

その1/2は精子のDNAですから、精子の中身は重大な問題なのです。

 

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鍼灸治療は、精巣の血流を増やすことで、精巣内の活性酸素を減らして、精子のDNAの損傷を防ぎます。

男性不妊の予防としても、鍼灸治療をお勧め出来る理由です。

ぜひご夫婦でご来院下さい。

 

 

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【多嚢胞性卵巣症候群とは】

 

 

 多嚢胞性卵巣症候群は、様々な理由で卵胞が十分に成長出来ず、小さく未熟な卵胞が、卵巣内にたくさん出来てしまう排卵障害の一種です。

 

多嚢胞性卵巣症候群になってしまった卵巣は、経腟エコーで見た時に、卵巣内には小さい卵胞が並んで見える為、ネックレスサインと呼ばれます。

 

こうした小さい卵胞からは、AMHというホルモンが分泌されますが、AMHには卵胞の成長を阻害する働きがあるため、より卵胞が成長しにくくなります。

 

 

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【多嚢胞性卵巣症候群の原因】

 

 

 多嚢胞性卵巣症候群の直接的な原因は、卵胞で作られるアンドロゲンという男性ホルモンにあるとされています。

 

卵胞で男性ホルモンが作られることに驚かれる方もいますが、女性の体内では、この男性ホルモンをアロマターゼという酵素で女性ホルモンであるエストロゲンに変換しています。

 

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 多嚢胞性卵巣症候群の女性は、このアンドロゲンが多く作られ過ぎることで、高アンドロゲン血症となってしまいます。

 

アンドロゲンは男性ホルモンの一種ですから、卵胞の成長を邪魔するようになり、小さいままの卵胞がたくさん出来るようになります。

 

ではもう少し詳しく、アンドロゲンが出来るまでを見ていきましょう。

 

 

 

【LHと高アンドロゲン血症】

 

 

 卵胞が成長するには、脳の下垂体から分泌される2種類のホルモンが必要です。それが、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)です。

 

この2種類のホルモンは、卵胞内でそれぞれ別の細胞に働いています。

 

先ずLH(黄体形成ホルモン)が卵胞の外側にある莢膜細胞に働き、多嚢胞性卵巣症候群の原因にもなる、アンドロゲンを作ります。

 

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次に内側にある顆粒膜細胞でアロマターゼという酵素を使って、エストロゲンに変換するのですが、多嚢胞性卵巣症候群の方は、アンドロゲンが多過ぎる為、エストロゲンに変換し切れずに、高アンドロゲン状態になります。

 

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 つまり、この高アンドロゲン状態の元を辿ると、高LHという状態があることが分かります。

 

 

 

【高LHになる原因:インスリン】

 

 

 LHが高くなる原因として、現在注目されているのは、インスリンの存在です。

 

インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きが有名なホルモンです。

 

このインスリンが血液中に多くなり過ぎると、その影響が脳に働き、高LH状態を作り出すと言われています。

 

そのため、高インスリン血症の方は、血液検査でFSHに比べてLHが高くなるという現象が見られます。

 

通常LHは、FSHよりも高くなることはありませんが、多嚢胞性卵巣症候群の方では、生理2~3日目の採血で、高LHと低エストロゲンが認められます。

 

つまり、LHが高過ぎる為に高アンドロゲン状態になり、卵胞が上手く成長せず、エストロゲンも作られていないのです。

 

 

 

【インスリン抵抗性と多嚢胞性卵巣症候群】

 

 

 インスリンの分泌は、実は遺伝と大きな関係があります。

 

一般的にインスリンがたくさん分泌される人というのは、肥満傾向があり、炭水化物や脂質を多く食する人です。

 

そのため海外では、BMIが高い人に多嚢胞性卵巣症候群が多く見られます。

 

ところが日本やアジアでは、特に肥満でなくても高インスリン血症が見られる方がいらっしゃいます。

 

こうした人は、遺伝的にインスリンの働きが悪く、血糖値が下がりにくい体質を持った人たちです。

 

インスリンの働きが悪いことを、「インスリン抵抗性」と言ったり、「耐糖能異常」と言ったりします。

 

インスリン抵抗性を持つ方は、2型糖尿病になりやすく、遺伝の要素が強いため、親族に糖尿病の方がいることが多いようです。

 

インスリン抵抗性を持っているかどうかは、病院での血液検査で分かりますので、ご心配な方は予め検査をしておいて下さい。

 

インスリンは、LHを高くするだけでなく、子宮内膜の着床する力を弱めることが分かっていますので、排卵障害だけではなく、着床障害にも関係しています。

 

インスリンのコントロールは、妊活全体に影響を及ぼすということです。

 

 

 

【インスリンのコントロール】

 

 

インスリンをコントロールする方法としては、次のようなものがあります。

 

 

1.食事内容の改善

2.定期的な運動

3.投薬

4.鍼灸治療

5.ストレスの緩和

 

 

こうしたことをしっかり行うと、根本的に多嚢胞性卵巣症候群を治すことで、妊活を有利に働かせることが出来るということです。

 

ではそれぞれの解説をしていきましょう。

 

 

 

1.食事内容の改善

 

 

 食事内容としては、大きく二つの事柄に気を付けます。

 

まずは、血糖値が急激に上がるものを避けること。そしてもう一つは、動物性脂肪の摂り過ぎに気を付けることです。

 

 

 血糖値が上昇しやすいのは、吸収が早い生成された炭水化物(糖)や水分として摂取する炭水化物(糖)です。

 

特に甘い清涼飲料や炭酸飲料、缶コーヒーなどは、最も血糖値が上がりやすいものです。

 

 

 逆に血糖値が上がりにくい、全粒粉を使ったパンや雑穀米などは消化吸収が遅く、多嚢胞性卵巣症候群の方には適しています。

 

 

 また動物性脂肪が多い食事も、インスリン抵抗性を強める可能性があります。

 

インスリン抵抗性は、糖質だけでなく脂質代謝にも関わるホルモンですから、高脂肪食は多嚢胞性卵巣症候群の方には良くありません。

 

イメージ的には、雑穀米や玄米を使った日本食や、魚介類や野菜を豊富に使い、全粒粉パンを使用した地中海料理が近いと思います。

 

 

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2.定期的な運動

 

 

 定期的な運動は、血糖値を安定させてインスリンの余分な分泌を防ぐ働きがあります。

 

そのため週に数回は、有酸素運動を中心とした運動をすると良いと思います。

 

有酸素運動と言うと、 エアロビクスやマラソン、サイクリングなどの激しい運動を想像しますが、重症の多嚢胞性卵巣症候群以外は、ウォーキング程度でも大丈夫です。

 

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 肥満傾向が強い場合や、初潮の頃から全く生理がないなどの、重度の多嚢胞性卵巣症候群の場合には、比較的高い運動強度が必要です。

 

 

 

3.投薬

 

 

 耐糖能異常に対する投薬としては、糖尿病治療薬であるメトホルミン(グリコランがあります。

メトホルミンを使用して耐糖能異常をコントロールすると、排卵をしやすくなるだけでなく、子宮内膜の感受性も高まります。

 

ただメトホルミン自体には排卵誘発作用はないため、排卵誘発剤と併用されることが一般的です。

併用される排卵誘発剤としては、視床下部に働いて排卵誘発を促すクロミフェン(クロミッド)や、アロマターゼの働きを阻害することで、視床下部からのGnRHを促すレトロゾール(フェマーラ)があります。

 

 クロミッドには、子宮内膜が薄くなる副作用や、頸管粘液が出にくくなる副作用があります。

また、クロミッドで排卵誘発をすると、多嚢胞性卵巣症候群の方では、小さい卵胞が一気に成長をしてしまい、複数個排卵することがあります。

 

複数個排卵すると、多胎妊娠の可能性が高くなることから、多嚢胞性卵巣症候群の方では、クロミッドの使用には注意が必要です。

レトロゾールでは、1個の卵胞だけが育つため、世界的にはレトロゾールの使用が第一選択となっています。

 

 

国内では、レトロゾールを使用した排卵誘発が保険適応にならないことと、使用経験豊富な医師が少ないことから、クロミッドとメトホルミンの組み合わせが一般的です。

もし医師がレトロゾールの使用に慣れていても、患者の状態によりクロミッドを使用することがあるかもしれません。

 

その場合も、経験豊富な医師が敢えてクロミッドを使用するのと、レトロゾールの使用経験が無いからクロミッドを使用するのでは意味が違います。

多嚢胞性卵巣症候群の方は、出来るだけ治療経験豊富な医師の下で、投薬治療を受けるべきです。

 

 

 

4.鍼灸治療

 

 

 鍼灸治療は、投薬治療の補助療法として、海外でも非常に多くの多嚢胞性卵巣症候群に対して、施術されています。

鍼灸治療が多嚢胞性卵巣症候群に応用されているのは、様々な部分から多嚢胞性卵巣症候群に働き掛けるためです。

 

海外で行われている臨床試験を見てみると、主に認められている作用は、次のようなものです。

 

 

・GnRH分泌の適正化

・LHの分泌低下

・インスリン抵抗性の改善

・子宮内膜の脱落膜化促進

 

 

 多嚢胞性卵巣症候群に対する鍼灸治療は、基本的には、全身に対して行います。

 

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<首の施術>

 

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<肩腰の施術>

 

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<お腹の施術>

 

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<足の施術>

 

 

 多嚢胞性卵巣症候群の方は几帳面で生真面目な性格の方が多いため、副交感神経を高めリラックスすることで、自律神経の中枢である視床下部に対するストレスを緩和するように施術を行います。

 

すると視床下部から分泌されるホルモン分泌や、免疫系の働きも適正化されるようです。

インスリン抵抗性の改善も、インスリンを受け取る受容体のある視床下部が、適切に働くようになった結果だと思われます。

 

また鍼灸治療で特に目立つのは、投薬と併用した時の効果です。

耐糖能異常の薬であるメトホルミンや、排卵誘発剤であるクロミッドやフェマーラと併用することで、投薬の効果を増やし、しかも副作用を減らすという報告もあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群の方は、体外受精の際に卵巣刺激を行うと、非常に多くの卵胞が育つため、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる確率が高くなります。

 

 

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鍼灸治療は、卵胞周囲の血流が良くなるため、卵巣の腫れを最小限にして腹水を防ぐことで、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を予防する働きもあります。

 

そのため、多嚢胞性卵巣症候群の方に対して、投薬を使ったタイミング法や人工授精、そして体外受精の採卵など、どんな場面でも鍼灸治療は効果的だと言えます。

 

 

 

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男性と女性は同じ

 

 

 よく勘違いされますが、男女の体は全く違う作りではなく、基本的に男性と女性の体の作りは同じです。

 

当然ながら、男性と女性で妊活の方法が全く違うということはありません。

 

そのため、ご夫婦で同じように妊活をすることや、妊活鍼灸を受けて頂くことは、とても大事なことなのです。

 

 

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からだの作りが同じですから、ホルモン分泌も同じだということは言うまでもありません。

 

ただ少し違うのは、精子形成と卵子形成に関してのスタート地点が違います。

 

 

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出生時の段階で、一次卵母細胞で生まれる女性と比べて、男性は精祖細胞という最も原始的な細胞を持って生まれてきます。

 

そのため、女性の卵巣内では、出生時に備わった卵胞が増えることはありませんが、男性の場合には、理論上増え続けることになります。

 

ただし、女性同様に年齢の影響を受けて、出生時の先天異常や流産率が高まることは同じです。

 

 

男性は70日周期で精子を作る

 

 

 女性が90日間掛けて卵胞を育てるのに比べ、男性はやや短い70日で精子を成長させます。

 

つまり今から70日後が、今日から成長を始めた精子が完成する時期だということです。

 

ですから、ご夫婦で妊活を始めると、3カ月前後でお二人のからだが変化を表す頃になります。

 

 

精子は酸化に弱い

 

 

 男性の精子は酸化に非常に弱く、活性酸素の影響を強く受けます。

 

活性酸素は、細胞が生きているだけでも作り続けますが、特に活性酸素を作り出しやすい条件があります。

 

 

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それが図の通り、いわゆる不摂生と言われるような生活です。

 

この中でも、ご自身で予防出来るものに関しては、自制して下さい。

 

特に喫煙の影響は大きく、自分の精子のDNAを傷付けるだけでなく、もしそのDNAで妊娠をしてしまうと、お子さんにもその影響が表れます。

 

喫煙により傷付いたDNAは、不妊傾向を生み出し、その影響は孫の代まで続くそうです。

 

妊活を志したなら、禁煙することは、最早当たり前のことです。

 

この程度でストレスが溜まるというのなら、親になる自覚が無いと言われても仕方ありません。

 

 

男性が主導する妊活のために

 

 

 妊活をしていると、女性の言われるがままにタイミングを取り、言われるがままに精子を提出するという男性がいらっしゃいます。

 

確かに、一見妊活は、女性が主導した方が良さそうですが、そうした妊活をしている内に、男性の性欲は減退し、ただ子供を作るためだけに性交をするようになります。

 

こうした妊活は、男性機能を低下させ、EDに繋がることもあるため、私はお勧め出来ません。

 

妊活は男女ともに積極的であるべきですし、タイミングに関しては、男性が主導の方が圧倒的に上手くいきます。

 

そこで、男性主導で行う妊活、そしてそれに必要な知識についてご紹介させて頂きます。

 

 

 

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 まず男性の精子は、射精後3~7日間は子宮の中で生き続けます。

 

それに対して、女性の卵子は排卵後24時間は生き続けますが、その内受精能力があるのは最初の12時間だけです。

 

わずか12時間しか受精能力がない卵子ですから、出来るだけ元気な精子が待ち構えているところで、排卵をした方が良いことはお分かり頂けると思います。

 

同じく、わずか12時間しか受精能力がない卵子に対して、1回きりの射精でピンポイントに狙い撃ちことが、いかに難しいかということもお分かり頂けるでしょう。

 

そのため、適切なタイミング法では、最も排卵の確率が高い予想日の周囲に、複数回タイミングを取ることが必要になります。

 

 

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排卵のタイミングも、男性ならではの方法で知ることが出来ます。

 

女性は、排卵の時期だけ頸管粘液という分泌物が、子宮の入り口から出てきます。

 

この頸管粘液は、精子が子宮の中に入りやすくなり、生存期間が長くなるように分泌されるものです。

 

 

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頸管粘液が分泌されるようになると、分泌物が摩擦を減らすため、性器の挿入がとてもしやすくなります。

 

これは男性が排卵のタイミングを知る、最も簡単で確実な方法です。

 

この頸管粘液が十分に分泌されていないと、精子は子宮の入り口でシャットアウトされるため、妊娠がし辛くなります。

 

頸管粘液の状態は、男性が女性の身体の状態を知る、最も簡単な方法です。

 

 

いざという時にはシリンジ法を

 

 

 男性の中には、複数回性交をすることが無理だという方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな時には、シリンジ法を試してみてはいかがでしょうか?

 

シリンジ法は、病院で行う人工授精に似ていますが、少し違います。

 

 

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シリンジ法は、注射器のようなスポイドで、シャーレの中に出した精液を、膣の中に入れる方法です。

 

 

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この方法の方がストレスなく行えるという方は、シリンジ法と性交を組み合わせて行うことで、男性側のストレスを緩和することが出来ます。

 

ただ先ほども書いたように、排卵のタイミングを適切に知るためには、性交の方が良いと思います。

 

 

精索静脈瘤と鍼灸

 

 

 男性不妊の方の中には、精索静脈瘤という診断を受けている方がいらっしゃいます。

 

精索静脈瘤は、精巣から出ている静脈が逆流することで、男性不妊の原因になる疾患です。

 

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この精索静脈瘤が原因で、乏精子症などになった場合、外科手術が行われますが、鍼灸治療にも同等の治療効果があるという臨床報告があります。

 

鍼灸治療は、自律神経を調整することで、精巣周辺の血流を増やし、逆流を防ぐことで、精索静脈瘤による乏精子症を改善するようです。

 

精子の形成にかかる日数が、卵胞の成長に比べて短い期間であるためか、男性不妊に対する施術でも、鍼灸治療の効果は女性よりも早い傾向があります。

 

施術頻度は週1回とし、通常は施術開始1~2か月くらいで徐々に精子の回復が見られます。

 

 

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