大阪日本橋 
眼の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では、西洋医学では治療法がないと言われた眼科疾患や、同じく西洋医学では治療効果が挙がらない不妊治療などに対して、鍼灸治療で根本的な体質改善をしています。
通院するか迷っている場合には、先ずはご相談をメールやLINEなどでして頂くと、あなたが求めるものが当院にあるのかを、知って頂くことが出来ます。
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網膜色素変性症と鍼灸治療

網膜色素変性症とは

 

 網膜色素変性症は、眼の網膜に存在する視細胞が進行性に変性をする、遺伝性の眼科疾患です。

視細胞には、杆体細胞と錐体細胞という2種類の細胞がありますが、網膜色素変性症では主に杆体細胞が障害されます。

杆体細胞は、明暗を感じる細胞ですので、杆体細胞が障害されることで、薄暗いところで見えにくくなる夜盲症状※1が表れます。※1 夜盲症状:暗いところで見え難くなる症状

また杆体細胞は、網膜の中心よりも外側に多く存在するため、周辺視野が先に奪われてしまった結果、視野狭窄が表れます。

 

視細胞分布.png

 

 こうして網膜色素変性症の特徴である、夜盲症状と視野狭窄が緩やかに出てくることが多く、多くは中心視力は保たれることが多いのも特徴です。

ただし、症状の進み方には個人差が大きく、症状が進行すると錐体細胞が障害されることで、色彩感覚が奪われたり視力が著しく低下することもあり、進行が速い人では失明する方もいらっしゃいます。

比較的早い時期に発病すると重症化しやすく、発病が遅く緩やかな方では、生涯に渡って視力を維持することも出来るため、一般的な社会生活をあきらめる必要はありません。

 

 また白内障が出てくることもあり、白内障が進行すると白くもやがかかったような見え方になります。

白内障以外でも白くぼやけて見えることは多く、ストレスや過労が原因のことも多いですが、念のため定期的な検査は受けておく方が良いと思います。

 

網膜色素変性症の西洋医学的治療

 

 今のところ、明確に網膜色素変性症の発症や進行を予防する効果があるものはありません

ただ人によっては効果が見られるものとして、対症療法的な投薬、サングラス(遮光眼鏡)の着用、ビタミン剤の服用などが挙げられます。

IPS細胞の移植は、将来的には期待出来ますが、実用化までにはまだかなり時間が掛かりそうです。

 また網膜色素変性症の方は、白内障や緑内障になりやすいため、定期的に眼科を受診して、現状の確認をしておくことをお薦めしています。

 

網膜色素変性症の私見

-ここからは一鍼灸師の私見が含まれます-

 

 網膜色素変性症は、遺伝性の眼科疾患であるため、進行を予防することは出来ないとされていますが、鍼灸治療には一定の進行予防効果があるようです。

当院に長年来院されている患者さんには、簡易な視野検査を受けて頂きますが、10年以上来院されていても、視野狭窄が殆ど進行していない方もいらっしゃいます。

眼科疾患への鍼灸治療では、眼底部での循環改善が最も大きな働きですが、それは網膜色素変性症の進行予防にも有効なようです。

今までに来院された網膜色素変性症の方に対する鍼灸治療では、鍼灸治療開始から一定期間は視力や視野の向上が見られています。

その後、そうした変化が落ち着いてからは、進行予防が主たる目的になっていきます。

 

 これをグラフで表すと、下のようになります。

 

治療効果パターン.png

 

 パターン1の場合には、鍼灸治療を開始後も同じ傾きで視力の低下が起こるパターンです。

視力や視野の向上は殆どの方で見られるため、一旦改善した視力や視野が無治療の人と同じように低下していきますが、一旦改善した分だけ、同じ時点では若干状態が良いことになります。

 

パターン2の場合が、鍼灸治療が最も奏功したパターンです。

視力や視野の低下は、眼科疾患を持たない人でも、年齢と共に必ず訪れます。

そのためグラフとしては右肩下がりになりますが、無治療群と比べると傾き自体が緩やかで、視覚障がいも最低限に抑えられています。

当院に10年以上来院されている、50代中盤の網膜色素変性症の方は、今現在、このパターンを示しています。

 

 網膜色素変性症を患った方の中には、十分に社会生活を送れるにも関わらず、病気の進行を気にする余り、過剰に社会参加を制限されている方もいらっしゃいます。

早くから症状の進行ばかりを気にするため、前向きな気持ちが持てなかったり、自分に対する自信が持てないことも原因の一つのようです。

障碍者として自分なりの生活を送ることは大事なことかもしれませんが、余りにも生活を制限しすぎてQOLを下げないよう、出来るだけあなたのお手伝いを出来ればと、個人的には考えています。

 

網膜色素変性症の鍼灸治療

 

 基本的には網膜色素変性症に対する鍼灸治療は、他の眼科疾患に対する鍼灸治療と変わりません。

 

目的としては以下の2つです。

 

1.視機能を出来る限り上げる。

2・視機能低下を防ぐ。

 

1に関しては、最初の3~6か月を視機能の底上げ期間として、まだ失われる前の視細胞や視神経の能力を引き出し、視力や視野の改善に努めます。

通常は、鍼灸治療開始後の3~6か月間、個人差はあるものの、大抵の方で視機能の向上が見られます。

その後は頻度を減らしながら、視機能の低下を出来るだけ緩やかになるように、眼の周囲の循環や全身の健康管理の為に鍼灸治療を施します。

方法も他の眼科疾患同様ですが、視細胞に栄養や酸素が十分に行き渡る様に、網膜の血流を増やす施術を行います。

また眼科疾患が悪化する原因になる、心身のストレスに対しても、鍼灸治療で対応していきます。

一つ一つは大したことがないようでも、長い年月を掛けて、ストレスは徐々にそして確実に影響を与えます。

そうしたストレスを、鍼灸治療で最小限に抑えます。

 

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 通院期間に関しては、出来るだけ長く通院して頂くことが一つの目標ですが、その方の目的に合わせて調整して頂ければと思います。

 

例えば、

「一度自分の能力を引き出したい」⇒0.5~1年

「子供が大きくなるまで続けたい。」⇒0.5~20年

「仕事を定年まで続けたい。」⇒10~20年

「出来るだけ人に頼らず生活したい。」⇒∞

 

などのように、具体的な目標を立てて来院して頂いても結構ですし、出来るだけ続けたいと漠然と目標を立てずに来て頂いても結構です。 

取り敢えず一旦底上げをしておけば、その分だけは何もしないよりも良いはずですから、一度鍼灸治療を体験して頂ければと思います。

 

 また当院では、遮光眼鏡やサングラスなどを作成する眼鏡屋<リンク>さんをご紹介することも出来ますので、少しでも網膜色素変性症の方が快適に暮らすことが出来るように、お手伝いをさせて頂きます。

2021.01.26 Tuesday