緑内障と眼球の形状【強度近視・軸性近視・緑内障リスク】
奥行きが長い眼球は要注意(気になる方は定期検査を)
眼球の形状には個人差がありますが、一般的に近視傾向の強い人ほど眼球の長軸(奥行き)が長い傾向があります。
何故なら、眼球の長軸が長くなると眼球の前方でピントが合いやすいためです。
こうして焦点が前方に来ることを、軸性近視(じくせいきんし)といいます。
また軸性近視の方は、正常な球形の方に比べて眼底部に物理的な負荷がかかりやすく、より緑内障になりやすいことが分かっています。(約2.5倍とも言われます)
そのため、予め強度な近視であると自分で分かっている方や、OCT検査で眼球の形状を指摘されたことがある方は、発病をしていなくても定期的な検査を受けておくと良いと思います。
定期的な検査では、眼底部の網膜を観察することで、初期症状に乏しい緑内障を早期発見できる可能性があります。
初期で発見される緑内障の方の多くは、人間ドックなどの定期健診で発見されており、自覚症状で発見された場合には、既に中期から後期(末期)になっていることが多いのです。
一度失った視力や視野は回復が難しいため、出来るだけ早く発見し対策を練ることが、一生に渡って視力や視野を維持する秘訣です。
眼軸を伸ばさない生活
眼球の形状は、日常生活の過ごし方により変化することが分かってきました。
そのため、眼球の変形を招かないような生活を日々続けることが、緑内障を予防するためには重要です。
こうして見て頂くと分かるように、ごく当たり前の生活が近視予防には重要です。
ただ一見すると簡単なようですが、長年これを続けることは現代社会では少々大変かもしれません。
さて毎日の食事で栄養に気を配り、日々姿勢を正して生活をし、定期的に戸外で体を動かす生活をされている方は、一体どれほどいるのでしょうか?