大阪日本橋 
眼の鍼灸
鍼灸ひより堂

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ストレスと眼科疾患のお話2

五感は感情と繋がる

 

 人間の五感(視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚)は、全て感情と繋がって認識されています。

その中でも視覚情報は、網膜から視神経に伝えられ、そこから脳の後頭葉にある一次視覚野(17野)という部分に伝えられます。

 

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視神経から第一視覚野に繋がるルートには、視床(ししょう)という中継地点があります。

この視床にある外側膝状体という部分で神経線維を乗り換えて、視覚野のある後頭葉に向かうのです。

視覚情報はこの時に、視床の傍にある、扁桃体(へんとうたい)というところにも枝分かれして寄り道をします。

 

扁桃体は、情動に関係が深い部分で、ドーパミンというホルモンを分泌しています。

扁桃体では、恐れや怒り、悲しみ、喜びなどの感情を司る部分ですから、最終的に視覚情報は、扁桃体で感情と結びついた情報として、脳で処理されます。

 

例えば、同じ街の風景を見ても、それが様々な感情と結びついて見えているわけですから、人によっては不安感を感じたり、楽しさを感じたりすることで、見え方に影響することもあります。

見るということが単なる視覚情報としてではなく、様々な情報を含んだ視覚情報だと思えば、眼科疾患の治療においては、ストレスケアも事なことだと言えます。

 

また脳内物質であるセロトニンは、ストレスにより分泌される脳内物質ですが、このセロトニンが視覚情報と密接な関係を持っていることが分かってきました。

セロトニンは、眼から得られた視覚情報に彩りを与える役割をしており、セロトニンが十分に分泌されている脳では、彩り鮮やかな視覚情報が得られるようです。

 

【視覚刺激検出能に対するセロトニン修飾作用とその基盤としての一次視覚野の神経活動】

佐  藤  彰  典1,角  田  圭  輔1,七五三木 聡1, 2, 3

(1大阪大学大学院生命機能研究科スポーツ脳情報科学研究室,2大阪大学大学院医学系研究科スポーツ脳情報科学研究室, 3大阪大学全学教育推進機構スポーツ脳情報科学研究室)

 

この論文では、 脳内のセロトニンを増やす働きがあるフルオキセチン(セロトニン再取込阻害薬)を使用して脳内セロトニンを増やしたところ、コントラスト感度が高まったことが書かれています。

つまり、色の色彩が鮮やかに見えるようになったということです。

 

セロトニンは、うつ病やストレス性疾患とも関係が深く、うつ病の方の脳内ではセロトニンが減っていることが分かっています。

先ほどの論文で登場したフルオキセチンは、うつ病の治療薬に使用されているものです。

うつ病の患者さんが訴える、風景などが色褪せて見えるというのは、こうした働きが関係しているということです。

 

私たち臨床家は、単に眼科疾患をカメラの故障と捉えるのではなく、人の感情や健康状態などをトータルで考えた上で、眼科疾患を施術しなくてはいけないということですね。

 

2020.12.05 Saturday