飛蚊症 眼精疲労(目の疲れ)に対する鍼灸治療 市内在住 30代女性
光が眩しく室内でもサングラスをかけるように…
患者:市内在住 30代女性 会社員
病名:飛蚊症 羞明 眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
症状:光が眩しい 視野に黒い影が見える 目の奥が痛い 頭痛
経過と初診
以前から色々な体調不良を抱えていたが、来院の1週間前から視界の端に黒い影が見えるようになった。
黒い影は移動したり大きさが変化するが、眼科的には特に異常も無く治療も必要ないと言われた。
仕事柄PCを扱うことがが多く、以前から眼精疲労を抱えていたが、症状がどんどん強くなるようで、知人に目の専門的な鍼灸院があると聞いて当院に来院されました。
以前からの体調不良としては、腰椎椎間板ヘルニアや子宮内膜症によるチョコレート嚢腫、天候による頭痛、強迫神経症などがあり、それぞれ専門医の下で治療を受けていたそうです。
現在は室内でもサングラスをかけていないと辛いため、症状の強さからすると眼瞼痙攣の可能性も示唆される症例だと思われます。
眼瞼痙攣は専門医も少なく、受診した眼科で正確に診断を下すことが難しいため、かなり見逃しが多いようです。
今回はそうした鍼灸治療も視野に、総合的に施術をすることにしました。
既往症も見ても、「血の病」に関係するものが多く、血液も凝固傾向(東洋医学的には瘀血)があることが予想されます。
そこで「血液循環を促進しながら瘀血を無くしていく」という治療方針で施術を開始しました。
鍼灸治療
<基本配穴>
風池 天髎 厥陰兪 心兪 肝兪 腎兪 合谷
太陽 攅竹 印堂 絲竹空 四神総 承光など
週1回の頻度で鍼灸治療を開始し、約2カ月で飛蚊症や羞明がほぼ無くなったため、2週に1回の頻度に変更しました。
その後1カ月が経過しましたが、症状はほぼ無くなり症状も精神的にも安定した状態が続いているそうです。
治療頻度は2週に1回の状態でしばらく継続して様子を見ながら、最終的には自覚症状が出る時のみ来院して頂くように変更する予定です。