正常眼圧緑内障の鍼灸症例 府内在住 40代女性
患者:府内在住 40代女性 フリー
病名:正常眼圧緑内障
症状:視野狭窄
経過
元々左右共に屈折率ー11~ー13Dの強度近視であり、眼科での定期検査で緑内障予備軍であることを指摘されていた。
特に治療を受けることなく経過観察を続けてきたが、当院に来院される少し前に、視野の欠けと視神経乳頭陥凹拡大を指摘され、正常眼圧緑内障と診断された。
ただ眼圧が13mmhgと低いため、点眼薬は少し様子をみて開始することになり、西洋医学以外で治療法を探していたところ、当院のHPを見付けて来院。
初診
初回来院時に簡易な視野検査を受けて頂いたところ、眼科で指摘されたように右目鼻先に視野の欠けが見られました。
眼科では暫く経過観察をするということでしたが、眼圧を下げる以外の効果的な治療法がないのですから、鍼灸治療で眼底部の循環を良くする以外には、それほど選択肢がないと思われました。
また視野の欠けが小規模で比較的初期の緑内障であったため、機能回復は十分に望めるのではないかと考えました。
そこで週に2回の頻度で鍼灸治療を受けて頂くことにしました。
鍼灸治療
こちらの患者さんは元々強度近視であったり、PCを使う仕事をされていたりと、目に対するストレスが大きな生活をされていました。
そのため目の周囲や後頚部などの局所治療もしっかり行いながら、全体のバランスを取るような東洋医学的治療も併用しました。
こうした施術を約2カ月続けた後、再び簡易視野検査を行った結果が次の画像です。
これだけでは分かりにくいので、2カ月前の検査結果と重ねてみました。
すると依然見られていた右目鼻側にあった視野の欠けが無くなっていることが分かります。
最初の画像で見た左目の盲点だと思っていたものも、2回目の検査で消えていることを思うと、実際には視野の欠けだった可能性もあります。
また左右共に、施術2か月後の方がしっかりと盲点が現れています。
視野が欠けていると、返って盲点がハッキリ確認出来ないことがありますが、今回がそのパターンだったのかもしれません。
右目の盲点上方に少し欠けが見られますが、検査ミスの可能性もありますので、次回以降に確認することにします。
その後1カ月が経過した為、施術の頻度を週1回に変更して経過を観察してます。