大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。

正常眼圧緑内障の鍼灸 60代女性 会社員

患者:府内在住 60代女性

病名:開放隅角緑内障

症状:視野狭窄

経過

 基礎疾患として高脂血症や高血圧があり、当院に来院される6~7年前から目の見難さを感じていた。

その後、検診で眼圧が28~29mmhgあり、視野狭窄があることも示唆され緑内障と診断された。

現在は点眼薬も使用しており、眼圧も15~16mmhgになっているが視野狭窄は進行している。

また両目ともに白内障の手術を既にしている。

 

初診

 当院の初診で受けて頂いた簡易視野検査でも、両目に視野狭窄が現れました。

IMG_0714.png 

<黒い部分が視野欠損>

 

症状改善と進行予防の両方を希望したため、高脂血症や高血圧が基礎疾患としてあるため、通常の体質改善と共に目の周辺部の循環不良を回復するために週1~2回の鍼灸治療を開始しました。

鍼灸治療を1カ月半続けたところで再び視野検査を受けて頂いた結果がこちらです。

1kagetuha.png

 

左目に関してはかなり視野が回復している様子が観察できます。

ところが右目に関してはそれほど変化が見られないように見えます。

そこで二つの画像を透過画像として重ねてみました。

touka.png

こうして見てみると、右目の方も多少は変化が見られるようです。

このような回復度の差は何かというと、単純に機能的な回復と器質的な回復の差が関係していると考えています。

つまり網膜や視神経の細胞死が進んでいる部分は回復があまり望めず、細胞死する前の機能低下だけの部分は回復するということです。

 

 こうした結果からも、鍼灸治療は受けて頂く時期がとても大事で、細胞死する前の段階で施術を受けて頂くと十分に回復が望めますし、そうでない場合には受けて頂いても進行予防以外の効果は望めないと言うことです。

2024.12.08 Sunday