円錐角膜による視力低下に対する鍼灸治療 府内在住 50代女性
患者:府内在住 50代女性 自営業
病名:円錐角膜 白内障
症状:視力低下
経過
中学生頃から円錐角膜による視力低下があり、年齢と共に視力低下が進んできた。
また白内障の手術後、後発白内障も発病した。(レーザー治療済)
約半年後に運転免許の更新を控えており、現在の状態では免許更新が不可能なため、視力の回復をして免許更新を希望している。
鍼灸治療
鍼灸治療による円錐角膜自体の回復は困難であるため、あくまでも遠近調整機能の回復や網膜、視神経の健康度を高めることで視力回復を目指して治療開始。
治療方法は他の眼科疾患と同様に、網膜や脈絡膜の血流を増やすことと全身の健康度を高めるために、西洋医学的或いは東洋医学的診断治療の両面から行います。
約1ヶ月間週1回の施術を続けたところ、眼科での検診でやや改善が見られました。
その後も1週間に1回から10日に1回の施術を続けたところ、無事に来院から5ヶ月後に運転免許の更新をすることが出来ました。
原因疾患である円錐角膜自体は治療が出来なかったものの、視力回復をすることで目的である免許更新という目的は達成できました。
完治しない眼科疾患を患うと、前向きな思考が出来なくなり悲観的になる方が多いようです。
ただこの症例のように、例え完治が出来なくても、今までの生活を守ることが出来れば、それほど悲観的になる必要はなくなります。