外眼筋麻痺による複視 府内在住 50代男性
患者:府内在住 50代男性 会社員
病名:外眼筋麻痺による複視
症状:複視(物が二重に見える)
経過
新しい職場に通勤したところ、周りの景色や物が二重に見えることに気付いた。
眼科や脳神経内科で検査を受けたところ、脳には異常が見られず、外眼筋麻痺による複視と診断された。
眼科での初診時は9△(1プリズムディオプター)の状態。
眼科ではビタミン剤の処方を受けたのみであったため、何か治療法がないかと調べている内に鍼灸治療を発見して来院されました。
鍼灸治療
当院ではほとんどの患者さんにはパルス通電を用いませんが、例外的に用いるのがこうした神経麻痺患者や炎症性疾患を患っている方です。
今回の患者さんの場合にも、場所を選んでごく少数だけパルス通電を用いました。
それ以外の施術は、その他の眼科疾患と同様に後頚部や背部、顔面部、手足の経穴を用いました。
施術後、1回目の帰宅時には既に変化を感じていたようで、2回目の来院までに眼科を受診したときには、9△から2△まで改善していたそうです。
5回目の施術時には、体感的に90%以上の回復を自覚し、更に6回目にはほぼ正常だと感じているため、経過観察で2週間後の来院としました。
今後の予定としては、再発予防で来院するか変化を感じた時に来院して頂くこととなりました。
今回のように非常に速やかに効果が出る場合は、微小循環の悪化による神経麻痺で、しかも発病から時間が経っていないことが条件となります。
治療開始までの時間と治るまでの時間は比例しますので、出来る限り早い段階で治療を開始されることが大事です。