大阪市在住 40代女性 甲状腺眼症の症例1
患者:大阪市在住 40代女性 会社員
病名:甲状腺眼症(バセドウ病眼症)
症状:甲状腺眼症による眼球突出、まぶたの腫れ
・1年前に甲状腺の異常が見付かり、バセドウ病と診断された。
・眼球突出が出現している。
・専門病院で治療を開始したが、数値に変化がなかったため漢方薬を開始。
・その後漢方薬を一時休止すると、再燃したため再開。
・甲状腺眼症は漢方薬では変化なし。
【初回カウンセリング】
眼球突出が一目で分かる状態で、ご本人は大変気にされているようでした。
両眼の眼球突出とまぶたの腫れが顕著で、病院での検査では20mmの突出と診断されたそうです。
診断基準によると、中等症の中でも、かなり重症よりであることが分かります。
当院が測った結果も、右 20mm 左19.5mmとほぼ同じ結果が出ました。
眼の違和感や重さが強く、特に寝起きに症状が強く出ているということでした。
まだ炎症期であるため、十分に改善が見込めると判断し、週2回の施術をすることとしました。
【鍼灸治療】
ベースとなる甲状腺の状態改善と同時に、眼の周辺の過剰な血流を抑え、速やかに腫れを引かせるように施術をしました。
特にまぶたの腫れが目立つため、まぶたの周囲にも浅い鍼を施しました。
また眼精疲労などの眼の不快症状が強いため、眼神経にアプローチする施術も加え、自覚症状を早く無くすこともポイントになります。
甲状腺疾患や眼科疾患は、ストレスの影響を非常に受けるため、自覚症状を無くすことで早く改善することが出来ます。
そのため早く治療効果が出る人は、自覚症状も早く改善する傾向があります。
そういう意味では今回の患者さんは、非常に効果が出やすい人だったかもしれません。
【鍼灸治療開始1か月後】
鍼灸治療を開始して1か月後、当院にて上記のヘルテル氏眼球突出計を使って眼球突出度を計測しました。
その結果、右 17mm 左16mm となっていました。
今回の患者さんは、自覚的にも不快症状が良くなったことを感じていたようですが、お知り合いに「最近ちょっと良くなったのではないか。」と言われたことで、他覚的にも良くなっていることを自覚されたそうです。
計測の結果も、右 20mm→17mm 左 19.5mm→16mm ですので、3mm前後良くなっているようです。
まだ炎症期は続いているようですので、これからも完治を目指して施術を続けていきます