大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。
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鍼灸治療が効果を挙げやすいものと挙げにくいものを詳しく解説

あなたに適した治療法を見付けるために

 

 鍼灸治療は東洋医学の中の一つの治療法ですから、他の治療法と同様に適応と不適応というものがあります。

また適応の中でも特に効果を挙げやすいものと、効果はあるものの、その発現までに時間がかかるものや、効果がある程度限定されているものがあります。

こうした鍼灸治療の効果について、より分かりやすく理解して頂くためにこのページを作りました。

 

 このページを見て頂けば、あなたの疾患や症状に対して、鍼灸治療がどの程度効果を挙げるかを予め予測することが出来ます。

そのため、これから鍼灸治療を受けてみたいという方や、現在通院しているが治療効果が中々現れないという方においては、今後どういった行動を取るべきかが分かるようになります。

 

 例えば、鍼灸による効果を挙げやすいものにも関わらず、中々治療効果が挙がっていないなら、その治療院はあなたには適していないのかもしれません。

また効果を挙げにくいものや効果を期待出来ないにも関わらず、長い期間鍼灸院に通院しているようなら、通院を中止して他の治療法を探した方が良いのかもしれません。

 このページを見て頂いて、是非あなたにとって適切な治療法や治療院を見付けるヒントにして下さい。

 

 大きく3つに分類します

 

 これから鍼灸治療に対する有効性を、3つに分類します。

 

 〇:即効性があるか、他にはない効果が非常に期待出来るもの。

 △:即効性はないが、時間を掛けて他にはない効果を期待出来るもの。

 ✕:効果がないか、あったとしても偶発的にだけ効果が見られるもの。

 

 疾患や症状に対する効果をこの3種類に分けて考えると、鍼灸治療を積極的に受けるべきか、或いは余裕があれば受けるべきか、もしくは神頼み的に受けるべきかが分かります。

〇に関しては、他の治療法を差し置いても受けるべきでしょうし、三角においては補助療法として受けておくと、長期的にはかなりの利益となるでしょう。

ただ✕に関しては、金銭的な余裕がある程度あり、他に治療法が無い場合にのみ受けるべきで、費用対効果としては高いとは言えません。

言ってみれば、お守りを買うような感覚で治療を受けることになります。

 

具体的に原因別に3つに分けて考えていきます

 

 ここからは、より具体的に疾患や症状の原因別に、3つの分類に当てはめていきます。

あなたの疾患や症状はどの分類に当てはまるでしょうか?

適応と不適応.png

 これらは、あくまでも私の臨床経験を元にしたもので作成していますが、恐らくそんなに間違っていないと思います。

鍼灸師の中には、難治性疾患を得意にしているとする方もいらっしゃいますが、私が✕とした症状や疾患を、確実に良くしたということを、目にしたことも耳にしたこともありません。

 

 ただ例外的に、驚くほどの回復を見せる方がいますので、✕の中にも例外の方は現れます。

あくまでも例外的な症状改善ですので、これを一般化してお話することは、治療家としては問題があります。

 

例を挙げながら考えていきます

 

 では例を挙げながら、具体的な考え方をご紹介していきます。

当院によく来院される、眼科疾患の患者さんを例にして考えていきましょう。

先ずは患者Aさんです。

患者A.png

 

Aさんは、網膜色素変性症で鍼灸治療を受けに来られました。

Aさんは器質的問題が見られず(〇)、手足の冷えなどから自律神経に問題がある(〇)ことが伺えます。

網膜色素変性症自体は遺伝病(✕)であるため、病気自体を治すことは出来ませんが、循環障害を取り除くことで視神経や網膜の機能を高めることや、病気の進行を遅らせることは出来るかもしれません。

 

 そのため治療目的を網膜色素変性症自体の治療ではなく、体調を整えることで視機能を高めたり、病気の進行を予防したりするためなら、鍼灸治療を受ける意義は大いにあると思われます。

 

 次に患者Bさんです。

患者B.png

 

このBさんはAさんと違い、画像検査で網膜周辺の色素沈着と視神経の萎縮(共に✕)が見られています。

そのため視力低下や視野狭窄も、これがどの程度影響を与えているかで、鍼灸治療の効果はAさんとは違ったものになるはずです。

場合によっては、鍼灸治療で表れる視力や視野回復の効果はAさんよりも小さくなってしまうかもしれません。

ただその半面では、鍼灸治療により病気の進行を遅らせる意義は高まりますので、しっかりと目標設定をして鍼灸治療を受けて頂きたい患者さんでもあります。

 

 もう一つ気になる点として、Bさんには精神科症状(△)が少し表れています。

眼科疾患の方は、将来への不安から、不安神経症や抑うつ傾向を持つ方が多くいらっしゃいます。

こうした症状が強くなると、鍼灸治療自体を継続することが出来なくなるため、精神科症状が強くなるようでしたら、精神科などに通院しながら鍼灸治療を受けて頂く方が良いと思います。

勿論症状が軽いようでしたら、鍼灸治療で少しずつ改善することも可能ですので、その場合には眼科疾患と精神所上の両方を同時に治療することになります。

 

複数の要素が絡み合うのが普通

 

 上の例でも書いたように、疾患や症状を患っている場合、一人の患者さんでも同時に複数の要素を持っています。

こうした要素が絡み合うことで、同じ病気や症状でも少しずつ治療効果が違ったり、悪化や回復のスピードが変わるのです。

実際のところ、自分の症状や疾患には鍼灸治療が効果が挙がりやすいのか、それとも挙がりにくいのかが知りたい場合には、あなたの疾患や症状の主たる原因を知る必要があります。

 

 また治療の目的(目標)をどう設定するのかによって、鍼灸治療を受ける意味があるのかどうかが変わります。

上の説明や例を見て、自分に当てはまるかどうかが分からない場合には、当院にお問い合わせ頂ければと思います。

 

2024.04.27 Saturday