大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。
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骨のゆがみには鍼灸か整体か

 よく患者さんからの質問で、「鍼灸治療で骨のゆがみが治りますか?」というものがあります。

またそれと同様に、「骨のゆがみは整体に行った方が良いですか?」というものもあります。

この質問に正しく答えるためには、質問の意図を正しく理解するための、基本的な情報を知って頂くことが重要です。

 

骨のゆがみとは?

 

 よく「体がゆがむ」とか「骨がゆがむ」という表現をしますが、この2つの言葉は同じようで少し違います。

体がゆがむというのは、一般的に「姿勢が悪い」とか「背中が丸まっている」と言われるもので、骨自体が歪んでいるわけではありません、

 

骨が歪むというのは、1本1本の骨が歪んでいることであり、これは「変形」という表現をする方が適当です。

変形は整形外科疾患であり、完治するためには手術が唯一の治療法です(変形性股関節症や重症の側弯症など)。

 歪み.png

 

体のゆがみには整体がいい?

 

 今までのご説明では、「体のゆがみ」や「骨のゆがみ」というものが、どういう状態であるかをご説明してきました。

そこで施術の対象になるものが「体のゆがみ」であり、「骨のゆがみ」ではないことがお分かり頂けたと思います。

 

では体のゆがみや姿勢の変化に、鍼灸治療がどう働くのかをご説明させて頂きます。

多くの場合姿勢を変化させるのは、1本1本の骨に作用している筋肉の緊張です。

姿勢と筋肉.png

通常筋肉は、必要のある時に緊張し、使用しない時には弛緩するようになっています。

例外的に姿勢を制御する筋肉は、継続的に一定の緊張を保つことがありますが、その場合にも就寝時には弛緩しています。

 

ところが姿勢が悪い人を見ていると、筋肉を緊張させる必要が無い時にも、筋肉の緊張が解けずに緊張し続けるようです。

筋肉の緊張が解けないため、継続的に骨を引っ張り続けることになり、姿勢が変化してしまいます。

 

猫背(円背)やストレートネック、側弯などでも、こうした筋肉の緊張が原因の場合には、鍼灸治療が適応になります。

ただ同じ状態でも症状が長期間に及ぶと、やがて骨の変形を伴うようになりますし、特発性側弯症の様に関節の変形が主たる症状になると、鍼灸治療の適応ではなくなることもあります。

 

ちなみに整体というものには決まった定義がありませんし、体のゆがみは整体が良いといったような、医学的エビデンスに基づいた研究はありません。

 

2024.04.25 Thursday