お問い合わせの多い前視野緑内障とは
視野欠損がない緑内障
前視野緑内障とは、一言で言うと「視野に問題が起こっていない緑内障」です。
つまり緑内障の代表的な症状である、
・視野狭窄
・視力低下
が見られない緑内障予備軍ともいうべき状態のことです。
OCT(光干渉断層撮影)などの画像診断では特徴的な異常が見られるにも関わらず、視野検査や視力検査では異常が見られなければ治療の対象とはなりません。
その結果、一先ずは経過観察となるのですが、不安で仕方ない患者さんが当院のような鍼灸院にご来院されるという訳です。
もう少し詳しい前視野緑内障の解説
緑内障の症状には、検査などで分かる他覚所見と自分が感じる自覚症状があります。
例えば上で書いたOCTなどは、代表的な他覚所見を調べるための検査です。
このOCTでは、緑内障の場合には眼底部の視神経周辺に異常が見られます。
それが視神経乳頭の陥凹拡大と呼ばれるものです。
視神経は網膜から伝わった情報(電気信号)を脳に伝えるための神経で、網膜から視神経に移行するところが少し凹んだ状態になっています。
この部分を視神経乳頭といいますが、この視神経乳頭の凹みが大きくなった状態が代表的な緑内障の症状の一つです。
前視野緑内障を指摘される方の多くは、この視神経乳頭の陥凹拡大が見られます。
更に網膜の部分では、網膜や脈絡膜が薄くなる現象が見られます。
これもOCTの黄斑マップ画像で表示することが出来る為、画像診断の中では緑内障知る大きな材料になります。
前視野緑内障の方が気を付けるべきこと
前視野緑内障の方は、他覚所見はあるものの未だ緑内障ではない予備軍の方です。
そのまま時間が経過すれば緑内障に進行するかもしれませんが、それは何か月後なのか何年後なのかは誰にも分かりません。
そこでこうした緑内障予備軍の方は、どのようなことに気を付けておけば良いのでしょうか?
1.定期的な受診
先ずは定期的な受診です。
3~6か月に1回は必ず受診し、緑内障が発病していないかをしっかりと検査しておくことです。
緑内障は早期から治療を開始すると、生涯に渡って視力を維持することが可能な場合が殆どです。
一昔前のように「緑内障=失明」といったことはありません。
2.生活管理
次に大事なことは日常生活の中で、目に負担がかからないように気を付けることです。
その中でも最も大事なのは、「生活習慣病の予防」です。
高血圧や高脂血症、糖尿病、強いアレルギーなどは、緑内障の症状進行を大幅に進行させます。
先ずは喫煙や飲酒、食生活の管理をしっかり行いましょう。
また規則正しい生活や運動習慣なども大事ですので、心当たりのある方はくれぐれもご注意して下さい。
3.ストレス管理
精神的なストレスは明らかに眼科症状を悪化させます。
ストレス管理が上手くいかずに精神的に疲弊している方は、早めに精神科や心療内科を受診するのも良いかもしれません。
4.鍼灸治療
鍼灸治療は眼底部の血液循環を促すことが出来ます。
視神経や網膜に血液を供給することは、神経細胞の活性を促すことに繋がります。
また代謝の結果作られた活性酸素などの老廃物を除去することも出来ますので、緑内障の発病前や発病後も日常のケアとして広く活用されています。


